「白髪」「薄毛」は毎日のケアで防ぐ!

「白髪」「薄毛」は毎日のケアで防ぐ!

2018年5月16日

この記事の監修者
薬剤師・アロマセラピスト
三矢朝美 先生

年齢とともに増えていく髪の悩み。特に、実年齢よりも老けて見られてしまう「白髪」や「薄毛」は女性の大敵です。年だから仕方がない…、と諦めてしまう前に、原因と対策を知って、若々しい美髪を目指しましょう!

「白髪」と「薄毛」のメカニズムと原因

【白髪】

実は私たちの髪の毛は、そもそも黒色ではなく、白色だと言われています。髪の毛は、頭皮の深部にある毛母細胞から作られています。毛母細胞が分裂し髪の毛を作り出す際に、隣り合って存在するメラノサイト(色素細胞)が作るメラニン色素が髪内部に送り込まれるため、黒色になるのです。

白髪になるのは、このメラノサイトの働きが、何らかの原因で低下しメラニン色素が作られなくなったり、毛母細胞にメラニン色素が受け渡されなくなるからです。メラノサイトの働きが低下する主な原因は、老化です。加齢とともに、メラノサイトの働きも衰えるからです。

しかし、メラノサイトの機能を低下させる原因は、老化だけではありません。ストレスや食生活の乱れ、不規則な生活なども大きな要因です。また、髪を作る毛母細胞には頭皮に張り巡らされている毛細血管から栄養が送り込まれますが、血行が悪くなると、毛母細胞は栄養不足になり白髪ができやすくなります。

 

【薄毛】

女性の薄毛は、局所的に薄くなる男性型脱毛症とは異なり、つむじや分け目の地肌が透けて見えるようになる薄毛が多くを占めます。また、40代を過ぎると、髪のハリやコシがなくなり、ツヤがなくなってうねったり、髪が細くなって髪全体がボリュームダウンしたりと、様々な問題が出てきます。薄毛を含んだトラブルの多くは、女性ホルモンの減少が主な原因です。髪の成長には、女性ホルモンの「エストロゲン」が大きく関係しています。

エストロゲンは女性らしさを作るホルモンと言われており、髪や肌をツヤツヤにしたり、女性らしい丸みを帯びた身体を作ったりします。8歳頃から分泌され20代後半でピークを迎えますが、30代半ばから徐々に分泌機能が低下します。

 

1本の髪の毛が成長し抜け落ちるまでの周期を「ヘアサイクル」といい、成長期、退行期、休止期の3つに分かれています。髪が強く太く伸びる期間が成長期ですが、エストロゲンはこの成長期に働き、髪の毛の成長を促してくれます。加齢によりエストロゲンの分泌が低下すると髪の成長期が短くなり、抜け毛が増えたり、薄毛になったり、ハリやコシがなくなったりします。

また、加齢だけでなく、睡眠不足やストレス、冷えでも、エストロゲンは減少します。
薄毛が気になる方は、白髪同様、生活習慣を見直す必要があるのです。

 

 「白髪」「薄毛」を引き起こす生活習慣

薄毛も白髪も、生活習慣の乱れによっても引き起こされます。下記のような生活習慣に心当たりがないか、チェックしてみてください。

①紫外線を浴びる

夏に向かうこの時期、髪のために最も気を付けたいのが、紫外線です。紫外線を直接浴びる頭頂部の紫外線量は顔の約2倍とも言われており、紫外線があたり続けると、頭皮は乾燥し血行が悪くなります。頭皮に十分な栄養が行きわたらず、薄毛や白髪だけでなく、ハリがなくなる、髪の毛が細くなる、切れ毛、枝毛になる、などの髪質の低下も招きます。

また、分け目がいつも同じですと、いつも同じ頭皮ばかりに紫外線があたることになります。

②常に帽子をかぶっている

紫外線対策に帽子はとても有効ですが、締め付けのきつい通気性の悪い帽子をかぶりっぱなしでいると、頭皮が蒸れて、血行が悪くなります。帽子をかぶる際には、通気性のよい、締め付けない素材を選びましょう。

③ヘアアレンジがいつも同じ

ポニーテールやお下げ、お団子ヘアなど、いつも同じヘアアレンジをしていると、結んでいる同一の頭皮ばかりが刺激されてしまいます。それが頭皮の血行を悪くして、白髪や薄毛の原因に。毎日同じ箇所で頭皮を強く引っ張るようなヘアアレンジは避けましょう。

④髪の毛が濡れたまま寝る

濡れたままの髪は、キューティクルがはがれやすい状態。枕や布団などの摩擦でキューティクルがはがれ、髪がパサつく原因に。また、濡れたままの頭皮は菌が繁殖し炎症を起こし、毛母細胞の活動にも悪影響を与えます。薄毛、白髪につながるだけでなく、嫌なニオイやフケ、かゆみの原因にもなります。

⑤朝シャン

頭皮や髪の汚れを落とさず就寝してしまうと、毛穴に汚れが詰まり、頭皮の血行不良を引き起こしやすくなります。その日の汚れはその日のうちにしっかりと落とし、頭皮を清潔に保ちましょう。

⑥頻繁なヘアカラーやパーマ

ヘアカラーやパーマの薬剤は刺激が強いため、頻繁に繰り返すと、頭皮や髪に大きなダメージを与えてしまいます。若いころは新陳代謝が活発で修復も可能でしたが、40代以降になると長年のダメージが蓄積されているうえ、修復のスピードも遅くなるため、髪の毛が傷んだ状態が続くことに。すると、毛母細胞に栄養が行き渡らなくなり、薄毛や白髪になりやすくなります。

⑦間違ったシャンプー法

シャンプーは頭皮をしっかり洗うことが目的ですが、髪の毛ばかり洗っていると、毛穴に汚れが残ってしまいます。また、反対に汚れをきちんと落とそうと強くこすったりして頭皮が炎症を起こしてしまうことも。1日に何回も髪を洗うなど過度なシャンプーも、頭皮を乾燥させ、薄毛や白髪の原因になります。

⑧バランスの悪い食事

食事から摂取される栄養分は、まず、生命維持のために必要な内臓や器官へ優先的に送られて、最後に余った栄養素が頭皮へと運ばれます。そのため、忙しかったりダイエットをしていて食事を抜いたり、ジャンクフードやインタント食品などのバランスの悪い食事で栄養素が足りていないと、頭皮に栄養が運ばれず、毛髪が作られなくなります。また、髪を黒くするメラニン色素も生成されにくくなるため、白髪も増えてしまいます。

⑨睡眠不足

睡眠不足が続くと自律神経のバランスが崩れ、頭皮の血行も悪くなり、薄毛、白髪の原因に。また、睡眠が足りていないとエストロゲンの分泌も低下するので、薄毛の要因となります。

⑩ストレス

睡眠不足と同様、ストレスも自律神経やホルモンのバランスを崩し、髪の毛に大きな影響を与えます。過度なストレスが続くと血管が収縮し、血行が悪くなります。髪の毛をつくる毛母細胞へ栄養が行き渡らなくなり、髪の毛の成長を妨げたり、白髪が増えてしまいます。

 

「白髪」「薄毛」を防ぐお手入れと生活習慣

「白髪」や「薄毛」は、生活習慣と切っても切れない関係。これから健やかな髪を育むために、心がけたいお手入れと生活習慣をご紹介します。ぜひ実践してみてください。


①紫外線対策
これからますます強くなる紫外線から、頭皮と髪をきっちり防御することが大切です。日傘や通気性の良い帽子を着用したり、髪や頭皮に使用できるUVスプレーで紫外線をしっかりカットしましょう。また、同じ部分の頭皮にばかり紫外線があたらないよう、時々分け目を変えることも大切です。

②頭皮マッサージ

「白髪」と「薄毛」は、頭皮の血行不良が引き起こします。頭皮マッサージは、頭皮の血流を良くし、毛母細胞に栄養を行き渡らせます。女性用育毛剤を使用しマッサージするとより効果的です。強く押したりこすったりせず、頭頂部からこめかみ、生え際から後頭部まで、優しく頭皮全体をもみほぐしましょう。

③正しいシャンプー法

正しくシャンプーするだけで、頭皮は健康な状態になり、「薄毛」「白髪」の予防になります。

①シャンプー前に髪をしっかりとかして、髪全体についた汚れを落とす。

②ぬるま湯で頭皮と髪の毛の汚れを丁寧に洗い流す。

③シャンプーは手のひらで泡立てて、指の腹で優しく頭皮を洗う。

④ぬるま湯でしっかりと洗い流す。

④ストレスを発散する

ストレスがたまると自律神経が乱れて血行不良を起こしやすくなるので、ウォーキングなど、取り入れやすい運動でストレスを発散しましょう。

⑤睡眠をたっぷり取る

就寝中は、髪の毛のダメージを修復する免疫細胞やホルモンの働きが活発になります。健やかな髪のために、早寝早起きを心がけましょう。

⑥髪に良い食生活を心がける

健やかな髪のためには、髪に良いとされる栄養素を含んだ食べ物をバランスよく摂ることが大切です。頭皮の血行を良くし毛母細胞に栄養分を行き渡らせるには、髪の毛の主成分となるたんぱく質やそのたんぱく質の働きを助ける亜鉛やミネラル、頭皮の代謝を活発にするビタミンを多く含む食べ物を積極的に摂りましょう。

【髪の毛に良い食材】

①たんぱく質…豆腐、白身魚、卵

②亜鉛…牡蠣、うなぎ、パルメザンチーズ

③ミネラル…レバー、ひじき

④ビタミンE…アボカド、たらこ、アーモンド

⑤ビタミンB群…豚肉、鮭、ほうれん草

お手入れ方法や生活習慣を見直せば、「白髪」や「薄毛」は防ぐことができます。いつまでも健康で美しい髪を保つために、できることから始めてみましょう!