クレーター肌の原因とは?改善・治療方法から、メイクで隠す方法まで

クレーター肌の原因とは?改善・治療方法から、メイクで隠す方法まで

2018年7月20日

この記事の監修者
形成外科医
後藤真理 先生

肌トラブルが原因で肌の表面にクレーターのような凹凸ができてしまうことがあります。クレーター肌になってしまうと、化粧ノリが悪くなったり、見た目に自信が持てなくなったりして、良いことは何もありません。クレーター肌を隠すために化粧品を厚塗りしたら、かえって目立ってしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか。

一度できてしまうとなかなか治しづらいクレーター肌ですが、セルフケアや美容医療によって改善することは可能です。

この記事では、クレーター肌の特徴と原因、改善方法のほか、メイクで上手に隠す方法についてご紹介します。

クレーター肌の特徴と原因

クレーター肌になってしまった人は、ニキビなどの肌トラブルに悩まされた経験がありませんか?きちんと解決できていない肌トラブルがクレーター肌の要因になっている可能性があります。

 

  • クレーター肌とは

月の表面のように、肌がクレーター状に陥没した状態のことをいいます。原因の多くはニキビ跡の炎症と見られます。クレーター肌は大きく3つのタイプに分かれます。

・アイスピックタイプ

アイスピックで刺したように肌の深いところまで陥没している状態のことを指します。肌の表面にある穴自体は狭いものの、真皮まで到達しているのが特徴です。

 

・ローリングタイプ

穴が広く、ゆるやかなカーブを描くように凹んでいる状態のことを指します。深さはそれほどないものの、大きさは目立ちます。

 

・ボックスタイプ

穴が広くて、凹んだ底が平らになっている状態のことを指します。浅いものはそれほど目立ちませんが、深いものは凹凸がはっきりわかってしまいます。

 

  • クレーター肌になる原因

皮膚は、表面から順に表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。肌にトラブルが起きて真皮まで炎症が及ぶと、クレーター状の跡ができたり、色素が沈着したりして見た目に影響が出てしまいます。理由は、表皮については時間が経つと角質細胞になってはがれ落ち、新しく生まれ変わりますが、真皮ではこうしたターンオーバーが行われないからです。

肌トラブルの大きな原因の一つがニキビです。ニキビを指でつぶすとニキビ跡が炎症を起こし、皮膚の真皮層がダメージを受けてしまいます。その結果、クレーター肌ができてしまうのです。

 

ニキビ以外でも、アトピーなどの皮膚炎を抱えている人がかゆみを指でかくことによって肌の炎症が悪化し、真皮層にまで影響を及ぼして肌が凹んでしまうことがあります。

 

クレーター肌の改善法とは

洗顔やスキンケアなど、毎日のお手入れの中でクレーター肌を改善できる方法があればうれしいですね。生活習慣も一緒に見直して、肌に良いことを始めてみましょう。

 

  • スキンケアを見直す

クレーター肌の原因になるニキビ対策として、ニキビケアに効果的な洗顔用品や専用のスキンケア用品を選んでみましょう。おすすめはノンコメドジェニックという処方の化粧水や美容液です。多くの化粧品には、ニキビの原因菌であるアクネ菌の養分になる油分が含まれていますが、ノンコメドジェニックの化粧品はアクネ菌の養分になりにくい油分で作られています。

 

また、ビタミンC誘導体が含まれている化粧水や乳液、美容液には色素沈着を抑える働きがあるといわれます。ほかにも、ピーリング効果をうたっているアイテムを適度に使用すると、古い角質を洗い流してターンオーバーを促すので、肌の再生が期待できます。

 

  • 食事を見直す

ビタミン類、鉄分、ミネラル、タンパク質をバランスよく摂取するように心がけましょう。脂っこいものや甘いものは皮脂分泌を活発にしてしまうので、肌の調子を整えたいときは取りすぎないように注意が必要です。

 

  • 良質な睡眠を取る

ターンオーバーは睡眠中に促進されます。入眠から3~4時間が特に大切といわれていて、十分な睡眠時間を確保することはもちろん、睡眠の質にもこだわってぐっすりと眠れるように寝具などを見直してみましょう。

 

クレーター肌を皮膚科や美容医療で治療する方法とは?

自分でできるケアは即効性という点では十分ではなく、どうしても時間がかかります。すぐに結果を出したい人は、美容医療の力を借りるという方法もあります。

 

  • ケミカルピーリング

フルーツ酸などを肌に塗布して古い角質を溶かし、新陳代謝を活発にさせる方法です。軽度のクレーター肌なら改善が期待でき、ニキビの赤みの軽減にも効果があるといわれています。

 

  • レーザー治療

レーザーを照射して肌に複数の微細な穴を開けます。肌は穴を修復しようとして自己治癒能力を発揮し、美肌をつくるコラーゲンやエラスチンという成分を生み出す線維芽細胞を活性化させます。この作用によってレーザー照射による穴だけでなく、穴の周りのコラーゲンをも増殖させ、クレーターを改善していきます。

費用は病院によって異なり、効果には個人差があります。

 

  • フォトフェイシャル

フォトフェイシャルもレーザー治療と同じように光線を使って、コラーゲンを産生する線維芽細胞を活性化させます。違いは、強いエネルギーを集中させて行うレーザー治療が部分的なのに対し、フォトフェイシャルはエネルギーを分散させて幅広い効果を狙う顔全体の施術という点です。ニキビだけでなくシミ、赤み、目立つ毛穴にも効果が期待できますが、エネルギーが分散する分、レーザー治療に比べて1回の効果は少なくなってしまいます。そのため、確実に効果を実感するには、照射する回数を重ねる必要があります。

 

  • FGF治療

肌にもともと存在するFGF(線維芽細胞増殖因子)を気になるところに注射して線維芽細胞を増やす施術です。線維芽細胞が増えると、コラーゲンやエラスチンの生成が促されます。その結果、深さのある重度のクレーター肌の改善も期待できます。

 

クレーター肌をメイクで隠す方法

クリニックで施術を受けるような時間や、専用のスキンケア用品をそろえる余裕がない人もいるでしょう。その場合は、手持ちの化粧品でパッと隠すメイクを覚えておくと便利です。

 

  • 肌を十分に保湿する

肌状態に関係なく共通する点は、化粧をする前の保湿が大切だということです。しっとりとした美肌は十分な保湿によって生まれます。逆に保湿が不足すると、粉っぽい仕上がりになるので要注意です。

 

  • 化粧下地で肌を滑らかにする

凸凹した肌の表面を滑らかにしましょう。化粧下地を塗らないと、ファンデーションが毛穴に入り込み、逆に凸凹が目立ってしまいます。

 

  • コンシーラーでクレーターを隠す

化粧下地で肌が平らにならない場合は、コンシーラーで部分的にカバーしましょう。ダメージのあるところなので、抗菌作用のあるコンシーラーを使うのが肌に優しく、おすすめです。

 

  • ファンデーションを薄く塗る

ファンデーションはなるべく薄く塗りましょう。クレーター肌を隠そうとして厚塗りしてしまうと、逆に肌の凸凹を目立たせる可能性があります。使用するファンデーションは、肌に負担の少ないミネラルファンデーションが良いでしょう。

 

自分に合ったケアの継続でクレーター肌の改善を

クレーター肌は第一印象にも影響するため、大きなコンプレックスの要因になりがちです。できてしまったクレーター肌はなかなか治りづらいですが、使用する化粧品の見直しや生活習慣の改善といったセルフケアをはじめ、症状が重度の場合は美容医療の力を借りるなどして、自分に合ったケアの方法を見つけることが大切です。あきらめずにコツコツと治療を続け、滑らかな肌へと改善していきましょう。


この記事の監修者
形成外科医
後藤真理 先生