シミに効く漢方の種類は?ニキビ跡・肝斑にも有効なおすすめの薬

シミに効く漢方の種類は?ニキビ跡・肝斑にも有効なおすすめの薬

この記事の監修者
産婦人科専門医
上田弥生 先生

知らず知らずに増えていくシミ。鏡で自分の顏を眺めては、「またシミが増えしまった」と、がっかりしてしまうこともしばしば…。でも、諦めるのはまだ早い!まずはシミができるメカニズムを知って改善できる可能性をさぐってみましょう!

ここでは、シミができるメカニズムと、シミの改善へ効果を発揮するといわれているいくつかの漢方薬について、その特徴や服用方法、注意点などを詳しく解説します。

シミに漢方が効くって本当?

シミができる原因はいくつかあります。シミの改善に漢方薬がよいとされる理由を知るために、はじめに、シミができるメカニズムとそもそも漢方薬とは何か?ということについて説明をしていきましょう。

 

  • シミができるメカニズム

シミとは、肌が外部や内部から受ける刺激から皮膚を保護しようとして、皮膚細胞にメラニンが過剰に分泌、滞留し、その過剰なメラニンが皮膚の表面に色素沈着したものです。シミができる要因としては、紫外線を浴びる、という外部的な要因だけでなく、ストレスや喫煙、不規則な生活習慣など、内部的な要因からも余分なメラニンが溜まり、シミとして沈着してしまうことがわかっています。

 

  • 漢方のシミに対する影響

そもそも漢方薬とは、中国からきた「中医学」を日本風にアレンジしたもので、東洋医学の理論に基づいて、日本人の体質や体調に合わせてできたものです。

漢方の「材料」のことを生薬といい、その種類は、薬効のある植物や動物、鉱物など様々で、漢方薬は、自然の力を借りて治癒させるという考え方に基づき、その人の悩みや症状に合わせ、複数の生薬を調合しつくられます。

ではなぜ漢方がシミに効くと言われているのでしょうか?

 

それは、血の巡りを良くすることによって、シミの原因となるメラニンの滞留を防ぐからです。人の身体は、血行不良になると血液中の栄養が上手く運ばれず、その結果、十分な栄養が体内の隅々まで届かずに皮膚も栄養が足りなくなってしまいます。それがシミだけでなく、肌荒れの原因にもなってしまうのです。

また漢方では、健康に過ごすためには、身体を形成する「気・血・水」のバランスを整えることが重要と考えられています。

つまり、毎日の生活に「血」の巡りを良くする作用のある漢方を取り入れることで、血流を良くし、シミや肌荒れなどの肌トラブルを解消することができるのです。

 

シミ改善におすすめの漢方薬

では、シミ改善に効果があるとされている4つの漢方薬をご紹介致しましょう。

 

  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)

*特徴

加味逍遥散には、血行促進とリラックス効果があります。シミの原因には、精神的なストレスや疲労、食生活の乱れや睡眠不足など、内部的な要因が関係する場合もあり、加味逍遥散によるリラックス効果で溜まったストレスを緩和させ、自立神経を落ち着かせることにより、気や血の流れを調整し、体のバランスを整え、シミ発生における内側からの原因を取り除き身体に滞留したメラニンを排出します。

ただし、個人差がありますが、注意点として副作用で胃の不快感や発疹が出る場合があります。もしもそのような症状がでた場合には、早目に医師に相談しましょう。

 

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

*特徴

当帰芍薬散は、シミの中でも特に肝斑への効果があります。当帰芍薬散は血行を改善する作用があるとされ、血の巡りを良くし、代謝を促進、肌のターンオーバーを正常化させます。血行改善により肌に充分な栄養を届け、メラニンを排出、肝斑の改善にアプローチします。

 

  • 清上防風湯(せいじょうほうふうとう)

*特徴

清上防風湯は、様々な肌トラブルに有効とされ、皮膚の炎症を抑えてくれる作用があります。皮膚が炎症を起こすとそのダメージから回復する活動が活発になり、一緒にメラニンも生成されます。そして、メラニンが過剰に生成されることにより、シミの発生へとつながるのです。

また、清上防風湯の「清」は顔の熱を冷ます作用を示しています。ホルモンバランスの乱れなどによって起こる、顏に熱が溜まるほてりは、肌の炎症の原因にもなり、このほてりを鎮める効果を発揮する清上防風湯は、シミ以外にも、ニキビ、ニキビ跡にも効果があるとされています。

 

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりゅうがん)

*特徴

桂枝茯苓丸は、血の巡りをよくする作用に加えて、ホルモンの変動によって現れる諸症状を安定させる効果があるとされています。ストレスや疲れによってホルモンバランスが乱れることはよくあることで、ホルモンバランスの乱れが肌トラブルの要因にもなっています。血流を改善し、ホルモンバランスを正常化させることで、クマやくすみの改善にも効果が期待できます。

 

漢方の服用時に注意すべき点

ではここで、漢方薬を服用する際に知っておくべきこと、そして、注意すべき点をあげておきます。

 

  • 漢方でシミを「完全に消す」は誤解

漢方薬の役割は、自然の力で治癒することを促すことであり、その1つとしてターンオーバーを理想的な状態へと導くことがあげられます。ターンオーバーの周期は28日程度が理想とされていますが、季節や肌状態、年齢などによって変化し、サイクルが長くなってしまうこともあります。ターンオーバーの周期を考えてみると、シミや肝斑の症状を改善するにはそれなりの時間がかかります。つまり、漢方薬には即効性があるということはなく、またその効果にも個人差があり、長期にわたりルールを守って服用することが大切です。

 

  • 副作用が出る可能性

漢方薬の成分が体に合わない体質の方もいるので、胃腸が弱い人は服用する際に十分気をつけましょう。また、漢方薬を服用することにより、発疹や赤身などの副作用がでる場合があります。購入の際には医師や薬剤師に相談しましょう。体調に不安のある人、妊娠中、授乳中、持病のある人も服用には注意が必要です。もしも服用後に体調が悪くなった場合には、服用を中止して病院へ行くようにしましょう。

 

  • 必ず自分の体質に合ったものを選ぶ

もしも漢方薬が体質に合わない場合は、体に不調として表れることがあります。漢方は症状に合わせて、複数の生薬を調合していますので、調合を見直し、自分に合った漢方薬を選ぶようにしましょう。

 

あなたに合った漢方薬でシミ改善へ

漢方薬のシミ改善効果についてお分かり頂けましたか?気血水のバランスを整え、自然治癒力を高める漢方薬は、シミだけでなく肌トラブルの改善に効果を発揮します。ぜひあなたの体質にあった漢方薬を毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。


この記事の監修者
産婦人科専門医
上田弥生 先生