シミを消すには?スキンケアや食事に気をつけて美白になる方法

シミを消すには?スキンケアや食事に気をつけて美白になる方法

2017年12月5日

この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生

顔にできた、気になるシミ。化粧でカバーできるとはいえ、できれば完全に消したいものです。

ただ、できてしまったシミを自力で消すのはなかなか難しく、根気よくケアを続ける必要があります。また、シミが悪化したり増えたりしないように心がけることも大切です。

この記事では、シミに悩む人のために、シミを消すための方法と、自宅でできるスキンケアやインナーケアなどについてご紹介します。

 

シミの原因と種

ひと口にシミといっても、原因によっていくつかの種類に分けることができます。

シミ対策にあたり、それぞれの原因と症状について確認しておきましょう。

 

  • シミはどうしてできるの?

どのシミにもほぼ共通する原因として挙げられるのが、過度に浴びた紫外線です。そのメカニズムについてご説明します。

 

・紫外線の影響

紫外線の害は広く知られるところとなりましたが、適度な紫外線は体にとって必要なもの。問題となるのは、必要量以上の紫外線が肌に降り注いだり、目から入ったりしたときです。

そのような状況を察知すると、体内では紫外線から肌を守るための物質が作られます。皮膚の内部にあるメラノサイトという組織で生成されるメラニンです。

 

・ターンオーバーの乱れでメラニンが蓄積

紫外線から体を守るために生成されたメラニンは、通常であれば肌が生まれ変わるサイクル、いわゆる「ターンオーバー」により皮膚の上部まで押し上げられ、はがれ落ちていきます。こうしてメラニンは排出されていくのですが、加齢による肌の新陳代謝の低下や、肌への必要以上の刺激、ストレス、睡眠不足などの影響で、ターンオーバーが乱れることがあります。

ターンオーバーが乱れると、メラニンがうまく排出されなくなります。排出されないメラニンは肌の内部に蓄積され、シミとなって現れます。

メラニンは髪の色や目の色にも関与する色素で、日本人の場合は黒や茶色です。そのため、シミは黒っぽく見えたり、薄い茶色に見えたりします。

 

  • シミの種類

シミは、原因や症状によって分類できます。

自分のシミがどれに該当するか、症状と照らし合わせて確認してみましょう。判断が難しい場合は、皮膚科や美容クリニックで診察してもらうと確実です。

 

・老人性色素斑

原因:主に、これまで浴び続けてきた紫外線によるダメージが蓄積して現れます。

 

症状:大きさは数ミリから1センチくらいまでと多岐にわたり、輪郭がはっきりしているのが特徴です。40代に差しかかるころから発生し始め、年齢とともに薄い茶色から濃い茶色へと変化していきます。

 

・花弁状色素斑

原因:夏の海やプールなどで、強い紫外線を浴びたことにより発生します。

 

症状:背中や肩のあたりに、花びらが散ったように見えるシミができます。大きさは数ミリのものから数センチのものまであり、色も人によって薄かったり濃かったりします。

時間の経過とともに薄くなる場合もありますが、きちんとしたケアが必要です。

 

・脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)

原因:長年の紫外線によるダメージのほか、遺伝的要素もあることが指摘されています。

 

症状:大きさは数ミリから1センチくらいで境界線がはっきりしており、イボのように盛り上がっています。80代以上の高齢者のほとんどに見られるもので、老化現象の一つです。

もともとは平坦なシミだった老人性色素斑が盛り上がり、脂漏性角化症へと移行するケースもあります。

 

・肝斑(かんぱん)

原因:過度の紫外線による刺激のほか、女性ホルモンの分泌が関与していると考えられています。

 

症状:両方の頬骨付近や目の下などに、左右対称にできます。色は薄い茶色で輪郭がはっきりせず、ぼんやりとした形をしています。

発生しやすい年齢は30~40代で、閉経を迎えた後にシミが薄くなったり消えたりすることもあります。高齢になってからできることは、ほとんどありません。

 

・雀卵斑(じゃくらんはん)

原因:ほかのシミに比べると遺伝的要素が強いといわれています。紫外線や肌への過度な刺激で濃くなることもあります。

 

症状:一般的には「そばかす」として知られるシミです。幼少期から見られることが多く、鼻やおでこ、頬などに1~4ミリ程度の小さな薄茶色のシミが細かく散らばっています。

思春期を過ぎて大人なると薄くなるケースが多いといわれています。ただし、紫外線ダメージなどの影響で大人になってからできた雀卵斑は、年齢とともに濃くなる傾向があります。

 

・炎症後色素沈着

原因:ニキビやレーザー治療など、炎症を引き起こすような肌への刺激が原因です。

 

症状:赤みを帯びたものや茶色など、色は多様です。大きさも人によって異なります。

経過とともに薄くなることが多いものの、ケアの方法を間違えると、長く残るので注意が必要です。また、紫外線の刺激を受けると症状が悪化したり、シミとなって定着したりすることもあります。

 

できてしまったシミを消すには?

シミの多くは顔にできるため、鏡を見るたびに憂うつな気持ちになるもの。

消すにはどのような方法があるのでしょうか。

 

  • 皮膚科や美容クリニックを受診する

シミを消す確実な方法を望むのであれば、オススメは皮膚科や美容クリニックを受診して治療することです。費用はかかりますが、シミの種類や原因に合わせた治療メニュー、医薬品などが用意されています。

例えば、レーザー治療では、メラニン色素を破壊して、シミのない肌へと導きます。合わせて、有効成分のイオン導入、外用薬や内服薬による治療などを行いながら、効果を上げていきます。

 

  • 自宅でセルフケアをする

医療機関にかからず、セルフケアでもシミは薄くできます。次のことを心がけていきましょう。

 

・正しく洗顔すること

正しい洗顔の目的は、古くなった角質をしっかり落とすことです。石けんをよく泡立てて、泡で包み込むように洗いましょう。

ただし、角質を落とそうとするあまり、ゴシゴシこすったりすることはNGです。肌への刺激になり、新たなシミの原因になるおそれがあります。

 

・質のよい睡眠をとること

シミを消すためには、質のよい睡眠をとることも欠かせません。

睡眠は体の機能を回復する時間です。肌が受けたダメージも、睡眠中に成長ホルモンが分泌されることにより、ターンオーバーが促されて修復されます。睡眠時間はしっかり確保しましょう。

・美白有効成分を含んだ化粧品を利用すること

シミを予防したり、薄くしたりするには、美白有効成分を含んだ化粧品の利用もオススメです。美白有効成分は厚生労働省から効果を認められた成分で、医薬品のような即効性はないものの、継続的に長く使うことで効果が期待できます。

美白有効成分については、この記事の後半で詳しくご紹介します。

 

  • 美白化粧品でケアできるシミの種類

老人性色素斑、肝斑、雀卵斑(そばかす)、炎症性色素沈着は、美白有効成分が配合されている美白化粧品でのケアが有効です。美白化粧品は「医薬部外品」と表記されています。

 

老人性色素斑の場合はシミが濃くならないうちにケアすることがポイントです。

肝斑の人は美白化粧品でケアしつつ、ホルモンバランスが崩れないように規則正しい生活を心がけましょう。紫外線により悪化するおそれのある雀卵斑は、紫外線対策も必要です。

炎症性色素沈着の人はビタミンC誘導体入りの美白化粧品が効果的でしょう。

 

皮膚異常の脂漏性角化症については、美白化粧品での改善は望めません。皮膚科や美容クリニックで相談し、適切な治療を受けることをオススメします。

美白化粧品の正しい使い方

美白化粧品の多くには、メラニンの発生を抑える効果が期待できます。化粧水、乳液、クリーム、美容液、パックのほか、クレンジング剤や洗顔料にも美白有効成分の含まれている商品があります。

美白化粧品の効果は、正しく使うことによって実感できるようになります。

  • 毎日使用する

美白化粧品は夏だけに限らず、一年を通して使ったほうがよいといわれています。紫外線は一年中地上に降り注いでいるからです。すでにあるシミを悪化させたくない人は、毎日のケアに美白化粧品を取り入れると、紫外線のダメージから肌を守ることができます。

 

  • ピーリングを併用する

ピーリングとは、肌表面の古い角質を取り除くことです。

肌の表面に蓄積している古い角質を取り去ると、ターンオーバーのサイクルが整えられます。また、美白化粧品の有効成分も浸透しやすくなります。

美容クリニックなどで行われるものは薬剤を使用する「ケミカルピーリング」ですが、市販の洗顔料やジェルを使って自宅でも行うことができます。

 

  • しっかり保湿する

美白化粧品を使う際は、しっかり保湿することも心がけましょう。

保湿を怠って肌が乾燥すると、紫外線などの刺激を受けたり、角質がたまったりしやすくなります。角質がたまると、美白有効成分も思うように浸透しません。

敏感肌の人には、保湿効果のあるセラミドが配合された美白化粧品をオススメします。

 

  • 日焼け止めで紫外線対策を行う

美白化粧品でケアしていても、シミの原因である紫外線を浴びていては、元も子もありません。日焼け止めやUVファンデーションで肌を保護し、紫外線をブロックしましょう。

シミを増やしたり悪化させたりしないためには、季節や天候にかかわらず、常に使用することが大切です。

 

美白有効成分って何があるの?

美白有効成分にはどんなものがあるのか、具体的にご説明します。美白化粧品を選ぶ際の参考にしてください。

 

  • ビタミンC誘導体

ビタミンCを肌に吸収されやすい状態にしたものです。

機能:メラニンの生成を抑制してシミを予防するほか、シミを薄くする効果が期待できる成分です。抗酸化作用があり、肌の老化やニキビの炎症を抑制するのにも有効といわれています。

 

  • プラセンタエキス

豚や馬など、動物の胎盤から抽出されたエキスです。

機能:メラニンの生成を抑えてシミを防ぐほか、肌の代謝を高める働きでシミを薄くする効果が期待できます。

 

  • トラネキサム酸

人工的に合成されたアミノ酸の一種で、医療現場では炎症やアレルギーの治療、止血などに使われていたものです。

機能:メラニンを生み出すメラノサイトの活性化をブロックします。

 

  • アルブチン

ハイドロキノンとブドウ糖が結合した成分です。コケモモやサンタベリーなどの植物に含まれていますが、人工合成されたものもあります。

機能:メラニンの生成を抑制する働きがあります。

 

なお、シミを消すのに有効な成分としてよく耳にする「ハイドロキノン」は美白有効成分として認められていません。メラニンの生成を抑制するほか、できてしまったシミを薄くする効果が期待できます。ビタミンC誘導体などよりも強い漂白作用を持ち、「肌の漂白剤」とも呼ばれています。

2%までの濃度であれば化粧品に配合できますが、それ以上のものは医師による処方が必要です。使用方法を間違えると肌にダメージを与えるおそれがあるので、化粧品に記載されている方法や医師の指示に従いましょう。

 

美白化粧品の効果をアップするピーリングの方法

自宅でピーリングを行う際は、どのような点に注意すると良いのでしょうか。

 

  • ピーリングのタイプ

ピーリングには洗顔料タイプや拭き取りタイプ、ジェルタイプなどの種類があります。自身のシミや肌質に合った使いやすいものを選んでください。

 

  • 洗顔料タイプの方法

洗顔料タイプは、石けんや洗顔フォームにピーリングの成分が含まれています。洗顔をしながら、ピーリングも行えます。ほかのタイプに比べて穏やかに作用するため、毎日使っても問題ありませんが、敏感肌の人などは注意が必要です。使用前にパッチテストをすると良いでしょう。

 

  • 拭き取りタイプの方法

拭き取りタイプでは、ピーリング用のローションをコットンに含ませて、角質を拭き取ります。洗い流す必要がないので手軽に実践できますが、強くこすると肌への刺激になるので、気をつけましょう。

 

  • ジェルタイプの方法

ジェルを塗ってしばらく置いてから洗い流すものや、ジェルで顔をマッサージしながら角質をはがして洗い流すものなどがあります。マッサージタイプのものは、ジェルに角質がからまりボロボロと落ちてくるので、効果を実感しやすいでしょう。

 

  • ピーリングの注意点

ピーリングをすると肌がきれいになったように感じられますが、だからといって頻度を多くすると、かえって肌を傷めることになります。商品の説明書をよく読み、使い方、使用量、使用頻度を守りましょう。

古い角質を取り去ろうとして、強くこすりすぎるのもNGです。また、肌の調子が悪いときや体調が優れないときのピーリングも逆効果なので、控えるようにしましょう。

また、ピーリングが終わった後の肌は水分が失われやすくなっています。ピーリング後はきちんと保湿するのを忘れないでください。

シミ対策に有効なインナーケアとは?

美白化粧品の効果をアップするには、肌のターンオーバーサイクルが正常で、成分が浸透しやすい状態にすることが大切です。

外側だけでなく内側のケアも併せて行いましょう。

 

  • 食べ物に気をつける

栄養バランスのよい食生活を心がけるのはもちろん、美白・美肌効果が期待できる栄養素を含む食べ物を積極的に取りましょう。

具体的な栄養素は次の通りです。

 

・ビタミンC

ビタミンCはメラニンの生成を抑制し、色素沈着を防ぎます。また、体の老化などを招く活性酸素を抑えたり、コラーゲンの合成に関与したりもします。

ビタミンCが多く含まれている食べ物は、野菜全般や果物です。野菜の中では特にピーマンが豊富で、果物ではイチゴやみかんが挙げられます。

ビタミンCは熱に弱く水に溶けやすいので生食がオススメですが、ピーマンやジャガイモのビタミンCは熱に強いといわれています。

 

・ビタミンE

紫外線のダメージで体内に発生した活性酸素を抑えるなど、ビタミンEには紫外線から肌を守る働きがあります。ビタミンCとセットで取ると、効果をより発揮しやすいといわれています。

豊富に含まれているのは、ひまわり油、紅花油といった植物性油のほか、アーモンド、ゴマ、魚介類などです。ピーマンにも含まれています。

 

・βカロテン

βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健康に保って新陳代謝をアップするほか、抗酸化作用もあります。

多く含まれているのは、ほうれん草、人参、小松菜、ピーマンなどの緑黄色野菜です。

なお、ビタミンC、ビタミンE、βカロテンがいずれも豊富なピーマンは、緑色のピーマンが熟した赤ピーマンのほうが栄養価も高くなります。

 

  • サプリメントを取り入れる

どうしても食事だけで補えないときは、ビタミンCやビタミンE、βカロテンをサプリメントで取り入れるのも良いでしょう。美白化粧品の働きを内側からサポートしてくれるはずです。

 

  • 睡眠に気をつける

肌の機能回復やターンオーバーは、睡眠中に行われます。そのため、質のよい睡眠をとることが重要となりますが、ポイントとなるのは眠り始めてから約3時間のうちに熟睡できるかどうかです。

通常、人は眠り始めると、3時間ほどでノンレム睡眠という深い眠りの状態になり、成長ホルモンが分泌されます。すると、肌のターンオーバーも行われます。

つまり、浅い眠りが続いたり、睡眠時間が短かったりすると、成長ホルモンがうまく分泌されず、肌のターンオーバーサイクルは乱れていきます。

寝る直前にテレビやパソコン、スマートフォンを見るのは、強い光が刺激となって熟睡できないおそれがあります。できるだけ避けましょう。

また、昼間に適度な運動をすると、程よく疲れて眠りにつきやすくなります。運動は代謝アップも期待できるので、手軽なものから取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

シミを消すには体の内側と外側、両方のダブルケアが大切

セルフケアでシミを完全に消し去ることは難しいものの、薄くすることは可能です。効果が感じられるまでに時間はかかりますが、毎日正しい方法で続けていけば、次第に効果を感じられるようになるでしょう。

ポイントは、シミの最大の原因である紫外線を浴びないことと、美白化粧品でケアすること、インナーケアを怠らないことです。

いずれのお手入れも、無理をせずに楽しみながら行うことが長続きさせる秘訣です。「何歳になってもきれいな肌でいたい」という気持ちを忘れずに、ケアしていきましょう。

 


この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生