シミ予防は何が効果的?紫外線対策とスキンケア、生活習慣のポイント

シミ予防は何が効果的?紫外線対策とスキンケア、生活習慣のポイント

この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生

美肌を目指す人にとって、シミは大敵です。「予防を心がけていたはずなのに、知らないうちにシミができていた」という経験がある人もいるでしょう。

本気でシミを予防するには、シミの種類と原因を理解しておくことが大切です。

この記事では、シミのないきれいな肌を目指す人のために、「紫外線対策」「スキンケア」「食事と睡眠」の3項目に分けて、毎日の生活でできるシミ予防をご紹介します。

シミを本気で予防するには?

シミにはタイプがあり、原因がそれぞれ異なります。

多くのシミに共通する基本の対策と、タイプ別の予防方法を見ていきましょう。

  • シミ予防の基本

シミ予防の基本は紫外線を防ぐことです。

紫外線を浴びると、表皮の一番下の基底層に存在するメラノサイト(色素細胞)が肌を守るためにメラニンという色素を生成します。このメラニンが過剰に生成されると、ケラチノサイト(表皮細胞)に色素が沈着し、シミとなって現れます。そのため、メラニンを作る発端となる紫外線を防ぎ、メラニンの生成を抑制することが、シミ予防の基本となります。

  • シミの種類別予防方法

シミは種類によって原因が異なるため、予防方法も変わってきます。

・老人性色素斑(日光黒子)

シミの中で最も多いといわれるタイプで、主な原因は紫外線とされています。長年受けた紫外線ダメージが蓄積し、加齢に伴い顔や腕など肌が露出した部分に生じます。

予防するには、紫外線対策が有効です。

・脂漏性角化症

脂漏性角化症は「老人性いぼ」とも呼ばれ、皮膚に見られる良性腫瘍の一つです。加齢とともに増え、特に高齢者に多く見られます。遺伝的な要因もあるといわれていますが、主な原因は紫外線のため、予防には紫外線対策が必要です。

・炎症後色素沈着

炎症後色素沈着は、ニキビや傷など肌の炎症が起こった後の色素沈着が原因のため、肌の炎症を防ぐことが一番の予防です。

洗顔時に強く肌をこすらないなど、なるべく肌に刺激を与えないよう心がけましょう。

また、炎症部分に紫外線が当たると色素沈着を起こしやすいため、紫外線対策も重要です。

・肝斑(かんぱん)

30代~40代の女性に多く見られる肝斑は、頬や額、鼻まわりといった顔の部分に左右対称に現れるのが特徴です。

女性ホルモンのバランスの乱れが原因とされており、生活習慣を見直すことが予防対策となります。規則正しい生活を心がけ、良質な睡眠をとり、栄養バランスの整った食事をとる、といったことが肝斑予防につながります。

・雀卵斑(じゃくらんはん)

そばかす(雀卵斑)は、目元や頬・鼻のまわりに散らばるように現れることが多い、小さなシミです。遺伝性によるものなので、あらかじめ防ぐことができません。

ただし、紫外線対策により症状の進行は防げます。

 

シミの予防方法1:紫外線対策

紫外線対策は、シミの予防に最も効果的といえます。

ここでは、日焼け止めの使い方を中心にご紹介します。

  • 日焼け止めを塗って紫外線を防ぐ

紫外線は一年を通して降り注いでいるため、シミを防ぎたい人は日焼け止めを一年中塗るようにしましょう。また、曇りや雨の日でも紫外線は地上まで届きます。例えば曇りの日でも晴れの日の約60%の量の紫外線が届くため、天候に関係なく塗ることが大事です。

地上まで届く紫外線はUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)の2種類があり、日焼け止めの表示にある「SPF」はUVBを防ぐ指標です。一方、UVAを防ぐ指標は「PA」と呼ばれます。

レジャーなど屋外に長時間いるときに起こりやすい、赤く炎症を起こす日焼け(サンバーン)はUVBが主な原因となるため、SPFの値が高い日焼け止めが有効です。通勤や買い物といった普段の生活であれば、SPF10~20の日焼け止めでも問題ありません。

一方、UVAはシミやシワ、たるみを引き起こす「光老化」の原因となります。UVBによる日焼けとは違って赤くなりにくいため、気づかずに過ごしていることもあります。普段の生活で使う場合は、PA+~PA++のものを選ぶと良いでしょう。

  • 効果的な日焼け止めの使い方

日焼け止めは自分の肌に合うものを選ぶことが第一です。人によっては使用されている成分が合わないこともあり、時にかぶれや肌荒れを起こす場合があります。肌が炎症を起こすと、それがシミの原因となるおそれもあるため、異常を感じたらすぐに使用をやめましょう。低刺激の日焼け止めも開発されているので、肌に合うものを探してください。

日焼け止めを塗るときは、手に少しずつ取って、ムラなく塗るようにしましょう。日焼け止めの効果を持続させるには、2~3時間おきに塗り直しが必要です。商品に塗り直しの時間について記載されている場合は、表示時間を目安に塗り直してください。

海やプールといった水場のレジャーや、大量に汗をかくスポーツの場などでは、特に小まめに塗り直すことが大切です。

  • 日焼け止め以外の対策方法

日焼け止めのほかに有効な対策として、物理的に紫外線を防ぐ方法があります。

帽子や日傘、長袖の上着などで肌の露出を防ぎ、日焼けを予防するのも有効です。UVをカットする機能のあるものを選ぶと、より効果が期待できるでしょう。

また、サングラスもシミの予防方法としてオススメです。目から入った紫外線は目にダメージを与えるだけでなく、全身のメラニン生成に影響を与えます。そのため、サングラスは紫外線から目を守るだけでなく、全身の日焼け対策にもつながります。

 

シミの予防方法2:スキンケア

スキンケアは方法を間違えると、かえって肌にとって刺激となり、シミの原因を作ることがあります。

正しいスキンケアを行うことも、シミ予防の重要なポイントの一つです。

  • シミをできにくくする洗顔方法

顔の余分な皮脂や汚れは放置すると肌トラブルの原因になり、将来的にはシミにもつながります。洗いすぎもかえってよくないため、洗顔は朝と夜の2回でOKです。

メイクを落とすクレンジングは肌に負担をかけやすいので、あまり時間をかけずに1分程度で済ませるようにしましょう。

洗顔は洗い始めてからすすぐまで1分~1分半を目安に、優しく丁寧に行いましょう。洗顔料は使用量を守り、しっかりと泡立てた後に、手や指ではなく泡で肌をなでるように洗い、強くこすらないよう気をつけてください。

熱いお湯は肌に負担をかけるので、人肌のぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。拭くときもタオルでこすらず、肌の上からそっと押さえて水分を取るようにします。

  • 美白化粧品を使う

「美白化粧品は春から夏にかけて使うもの」と思っている人がいるかもしれませんが、シミ予防のためには、一年中使用したほうが効果的です。

化粧水、乳液、美容液、クリームなどのアイテムが数多く販売されています。特に「美白有効成分」の入っているものがオススメです。

例えば、「アルブチン」や「トラネキサム酸」はメラニンの生成を抑えます。「ビタミンC誘導体」はメラニンの生成を抑制するだけでなく、できてしまったメラニンの淡色化という効果も期待できる成分です。配合されている成分は化粧品によって異なるので、成分表示を確認してみましょう。

乾燥が気になる人は、保湿も一緒に行うとシミの予防効果がアップします。肌が乾燥していると、美白有効成分が十分浸透せずに働きが弱まるだけでなく、紫外線のダメージを受けやすくなるためです。

 

シミの予防方法3:食事と睡眠

食事や睡眠は肌のターンオーバーのサイクルに影響するほか、女性ホルモンのバランスにも関わります。

シミのない肌を目指し、自分の生活を見直してみましょう。

  • 食事のポイント

シミ対策に効果的な栄養素を含む食品を意識して献立を考えましょう。

メラニンの生成を抑制するビタミンCは、シミ予防のために取りたい栄養素の代表です。ビタミンCは、イチゴ、キウイ、レモンなどの果物や、ピーマン、ブロッコリーといった野菜に多く含まれています。熱に弱く水に溶けやすいため、果物のほうが摂取しやすいでしょう。

ナッツ類に含まれるビタミンEは、抗酸化作用と代謝を高める働きがあり、色素沈着を防ぎます。ビタミンCと一緒に取ると、効果がアップするといわれています。

食べ物だけで必要な栄養素を取ることができれば理想的ですが、なかなか難しいもの。食事だけで不足していると感じる場合は、サプリメントの摂取も有効です。

  • 睡眠不足がシミの原因となる理由

睡眠不足によって肌のターンオーバーが乱れると、本来ならば排出されるはずのメラニン色素が排出されにくくなり、沈着してシミになる可能性があります。

肌のターンオーバーは眠っている間に起こるもので、成長ホルモンが大きく関わっています。睡眠不足の状態では成長ホルモンが十分に分泌されず、ターンオーバーのサイクルが次第に遅れていきます。

睡眠不足によるストレスもシミの発生につながるため、注意しましょう。

ストレスによって体内で活性酸素が発生すると、体をダメージから守るためにメラニン色素が生成されるためです。また、ストレスは女性ホルモンのバランスも乱します。

  • 睡眠のポイント

睡眠で大切なのは、寝入りから約3時間を熟睡できるようにすることです。

人は眠り始めると、まずノンレム睡眠という状態になります。脳を休める深い眠りのノンレム睡眠の後は、体を休める浅い眠りのレム睡眠に移行し、一晩のうちに二つの眠りが繰り返されます。

入眠してから約3時間のうちに訪れるノンレム睡眠時に、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが分泌されるといわれています。そのため、寝始めてから約3時間後に熟睡しているかどうかが重要となるのです。

しっかり熟睡するためには、脳への刺激を避けてリラックスすることを心がけましょう。寝る前のテレビやスマートフォン、パソコンの使用は、光が強い刺激となって眠りの質を落とします。

また、寝つきが悪い人は、寝る前に牛乳を飲むのもオススメです。牛乳に含まれるトリプトファンは、精神を落ち着かせて自然な眠りを助けるセロトニンやメラトニンというホルモンを作り出すことができ、睡眠の質を高めます。

そのほか、リラックスできる香りや音楽など、自分が「心地よい」と感じられる環境づくりが、質の良い眠りにつながります。

 

シミ予防は日常生活の中のちょっとした心がけが大切

シミを防ぐためにできることは、日常生活の中にもたくさんあります。

日焼け止めを正しく使って紫外線を予防したり、ビタミンCやビタミンEが多く含まれる食材を積極的に取ったり、質の高い睡眠を取るようにしたりするなど、いつもの生活で少し気をつけることが、シミ予防にもつながります。

これまでの生活を見直し、シミのない美肌を目指しましょう。


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ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生