ニキビ跡のシミを消すには?改善・治療方法とメイクでの上手な隠し方

ニキビ跡のシミを消すには?改善・治療方法とメイクでの上手な隠し方

2018年7月20日

この記事の監修者
形成外科医
後藤真理 先生

ようやくニキビが治ったのに、ニキビ跡がそのままシミになってしまった、という経験はありませんか?ニキビ跡のシミを改善するには、化粧水や美容液、クリームなどの基礎化粧品を見直し、地道にケアしていくことが大切です。

ただ、大事な日を前に「シミを今すぐ隠したい!」というときもあるでしょう。そんなときには、シミを自然にカバーするメイク術を身に付けておくと役立ちます。

この記事では、ニキビ跡のシミの原因と改善の仕方のほか、メイクで隠す方法についてご紹介します。

ニキビ跡にできるシミの原因と特徴

ニキビ跡にできるシミは、主に茶色のものと赤紫色のものがあります。なぜニキビ跡がシミになるのか、原因について見ていきましょう。

  • 茶色のニキビ跡にできるシミ

茶色のニキビ跡は、メラニン色素によるものです。紫外線によるシミの原因としても知られていますが、本来メラニンは肌の細胞を守る働きをするものです。例えば、ニキビが悪化して肌が炎症を起こしたとき、炎症が広がらないようにメラニンが生成されます。

 

通常であれば生成されたメラニンは、肌のターンオーバーによって皮膚の外へと排出されます。ところが炎症によりターンオーバーが乱れると、メラニンの排出に支障が出ます。その結果、皮膚の奥にメラニンが残り、茶色いシミの発生につながります。

 

  • 赤紫色のニキビ跡にできるシミ

赤紫色のニキビ跡は、血液に含まれるヘモグロビンによるものです。ニキビによる炎症が肌の奥深くにある真皮層にまで及ぶと、周囲の毛細血管が壊れてしまいます。赤みを帯びた色は、壊れた血管からにじんだ血の色です。そこにできる赤茶色のシミは、メラニンによる茶色のシミとは異なり、時間が経つにつれて目立たなくなっていきます。ただし、炎症が悪化すると毛穴が開き、クレーターのような凸凹した表面になってしまうことがあるので、不用意に指で触ったりして刺激しないことが大切です。

 

ニキビ跡のシミを化粧品や美容医療で改善する方法

ニキビ跡のシミの改善方法をお伝えします。主に市販の化粧品によるスキンケアと美容クリニックでの治療法の2種類があります。

 

  • 市販の化粧品で改善する

まずは、シミ対策に効果的な市販の化粧品でケアする方法を見ていきましょう。ポイントは、茶色のニキビ跡、赤紫色のニキビ跡など、症状ごとに改善する成分を配合した化粧品を選ぶことです。

 

・茶色のニキビ跡にできるシミ

できてしまったシミを薄くするには、レチノール配合の化粧品が効果的です。レチノールには、新陳代謝を促進する働きがあります。新陳代謝が活発になると、ターンオーバーが促進されるため、肌の奥に蓄積したメラニンが少しずつ押し出され、排出されます。

 

もう一つの有効成分が、美白効果で知られるハイドロキノンです。

ハイドロキノンには、メラニンの合成に関わる酵素の働きを抑制するとともに、すでに作られたメラニンを薄くする作用があります。

 

ただし、提示された使用法を守らなかったり、肌質に合っていなかったりすると、白斑や湿疹ができたりというトラブルが生じることもあります。使用法や使用期限をよく読んで守ることが大切です。肌に合うかどうかが心配なときは、二の腕など目立たない場所でパッチテストをすると良いでしょう。

 

・赤紫色のニキビ跡にできるシミ

ニキビが炎症し、毛細血管が荒れたことによってできる赤紫色のニキビ跡は、ビタミンC誘導体を含む化粧品でケアしましょう。ビタミンC誘導体は、炎症を抑えてターンオーバーを促し、肌の修復を助けます。

 

  • 皮膚科・美容クリニックで受診する

即効性を求める人は、皮膚科や美容クリニックの受診を検討すると良いでしょう。

 

試しやすい治療の一つが、ケミカルピーリングです。薬品を使って肌の古い角質を取り除くことで、ターンオーバーを促し、ニキビ跡の改善につなげます。

市販のピーリング剤よりも、皮膚科やクリニックの薬品のほうが濃度は高く、効果が期待できます。

 

美容クリニックでは、レーザーによるシミ治療を受けることもできます。

レーザーには、フラクショナルレーザー、YAGレーザーなどさまざまな機器がありますが、費用や施術回数、施術後に肌が正常に戻るまでの期間(ダウンタイム)に違いがあります。多くの美容クリニックで、事前に無料カウンセリングを受けることができるので、気になることを確認のうえ施術を検討しましょう。

 

ニキビ跡のシミを改善するために日々注意したいこと

ニキビ跡にできたシミを少しでも薄くするには、生活習慣を見直すことも大切です。具体的には、次のことを心がけましょう。

 

  • 質の良い睡眠をとる

成長ホルモンは、入眠後の3時間にもっとも分泌が盛んになるといわれています。成長ホルモンによりターンオーバーが促進されるため、この時間帯にぐっすり眠ることで、肌のダメージの修復が促されます。

 

  • 適度に運動をする

ウォーキング、軽いジョギングなど適度な運動をして、体を動かしましょう。基礎代謝が上がり、肌のターンオーバーの促進につながります。

 

  • バランスの良い食事

美肌効果が期待できるビタミンCなどのビタミン類、体の働きを助けるミネラルを中心に摂取し、バランスのとれた食事を取ることを心がけましょう。

一方、控えめにしたい食べ物は、皮脂の分泌を盛んにする油脂や糖質です。ほどほどにして、食事全体の栄養バランスを崩さないようにしましょう。

 

・洗顔に気を使う

ニキビで炎症を起こした肌は、とても敏感になっています。洗顔をするときは、無添加の洗顔料など肌に優しい成分の洗顔料をよく泡立て、泡で包み込むように優しく洗いましょう。早くシミを消したいからといって、ゴシゴシ洗うのは逆効果です。

 

ニキビ跡のシミをメイクで自然に隠す方法

ニキビ跡のシミは、メイクで上手にカバーできます。突発的なシミ隠しを目的としたメイクのポイントを押さえておきましょう。

 

  • 化粧下地、コンシーラー、ファンデーションの順に塗る

初めに化粧下地で肌の状態を整えましょう。表面が滑らかになり、ファンデーションを乗せやすくなります。また、肌色に合わせてコントロールカラーを使って調整しましょう。茶色のシミにはイエロー系、赤紫色のシミにはグリーン系のコントロールカラーを使うと、目立ちにくくなります。

 

化粧下地を塗ったら、コンシーラーを気になるシミの上に塗り、指先でぼかしましょう。

仕上げは、パウダータイプのファンデーションを使います。パウダータイプなら、厚塗りにならずに仕上げられ、肌への負担も少なく済ませられます。パフではなくブラシを使うと、滑らかで、より自然な印象に仕上げられます。

 

  • コンシーラーは固め、暗めのタイプを使う

コンシーラーは、スティックタイプのような固いテクスチャーのものを選ぶと、シミを隠しやすくなります。一方、リキッドタイプを使うと、シミの濃さによっては浮き上がって見えることがあるので注意が必要です。コンシーラーの色は、シミよりも暗めの色を選ぶとカバーがしやすくなります。

 

上手なスキンケアとメイクで、ニキビ跡のシミを美しく

ニキビ跡のシミは、適切なケアを続けることで改善可能です。ケアのポイントは、自分のニキビ跡の原因を、色や状態から見極めて、適切に対処することです。早くて確実な改善を求めるなら、医療機関を受診しても良いでしょう。シミを上手にカバーするメイクの方法もあります。日々の生活習慣に気を配りながら、少しずつシミを薄くしていきましょう。


この記事の監修者
形成外科医
後藤真理 先生