ヒアルロン酸のはたらきと効果|潤いに満ちたプルプルの美肌へ

ヒアルロン酸のはたらきと効果|潤いに満ちたプルプルの美肌へ

2018年2月13日

この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生

年齢を重ねるにつれて多くの女性を悩ませるシミ、シワ、乾燥肌。ヒアルロン酸は、そんな悩みの解決に効果を発揮する成分の一つです。肌に有効なら、日々のスキンケアに取り入れたいところですが、ヒアルロン酸を含む商品は豊富にあり、何を基準に選べば良いのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ヒアルロン酸の成分とはたらき、ヒアルロン酸配合の商品を選ぶポイントについてお伝えします。

ヒアルロン酸の成分と種類

ヒアルロン酸という言葉を耳にしたことはあっても、詳しい成分や効果については知らない人も多いのではないでしょうか。正しいスキンケアを実践するために、ヒアルロン酸の基礎知識を押さえておきましょう。

 

  • ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸は、グリコサミノグリカンというムコ多糖(細胞の間で水分を蓄える物質)の一種で、もともと皮膚や目、関節など人体に存在しています。ムコ多糖のムコは「動物の粘液」を意味し、多糖は複数の糖が結合したものを指します。細胞の外側に存在して水分を保持し、隣接する組織を保護したり、滑らかに動かしたりするはたらきがあります。

部位別のヒアルロン酸の働きを確認していきましょう。

 

・皮膚

皮膚の構造は、外側から表皮→真皮→皮下組織の3層になっています。このうち、ヒアルロン酸が多く含まれ、肌の潤いを保つ層は真皮です。ただし、年齢を重ねるとともに真皮に含まれるヒアルロン酸は減少し、表皮幹細胞のはたらきも低下していきます。赤ちゃんの肌がみずみずしいのは、ヒアルロン酸をとても多く含んでいるからです。

そこで、減少したヒアルロン酸を補うために、化粧品やサプリメント、各種美容法が開発されています。

 

・目

目のヒアルロン酸は、硝子体という眼球内のゼリー状の組織に多く含まれています。目を球状に保つはたらきをしています。

 

・関節

ヒアルロン酸が多く含まれているのは、関節部分に存在する関節液や関節軟骨です。関節間の滑りを良くしたり、クッションの役割を果たしたりしています。

しかし、関節部分のヒアルロン酸も加齢とともに減少していきます。周辺の機能に影響が及ぶと、関節痛を引き起こすことがあります。痛みを緩和するために、一定期間、注射でヒアルロン酸を注入して補うという治療法がありますが、効果には個人差があります。

 

  • ヒアルロン酸の種類

加齢とともに減っていくヒアルロン酸を補うために、さまざまな化粧品が開発されています。化粧品に含まれるヒアルロン酸には大きく3つの種類があります。それぞれの違いについて確認していきましょう。

 

・ヒアルロン酸ナトリウム

一般的な化粧品に含まれているヒアルロン酸で、とろんとした粘性があります。分子量が大きい高分子構造であることが特徴です。そのため、肌に浸透せず、皮膚表面を膜のように覆い、肌内部の水分を逃さないように閉じ込めるはたらきがあります。

 

・加水分解ヒアルロン酸(浸透型ヒアルロン酸、低分子ヒアルロン酸)

ヒアルロン酸に水を加えて分子を小さくしたものが、加水分解ヒアルロン酸です。粘性が少なく、さらりとした使用感が特徴です。粒子が小さい低分子構造のため肌に浸透しやすく、表皮を構成する角質層の奥まで届きます。

 

・アセチルヒアルロン酸(スーパーヒアルロン酸)

分子の大きさは、ヒアルロン酸ナトリウムと加水分解ヒアルロン酸の中間くらいで、粘度もさほど高くはありません。吸着成分のはたらきで角質層にとどまり、水分を補充するだけでなく、肌にもともと蓄えられていた水分の蒸発も防ぎます。

 

化粧品で使用されるヒアルロン酸の効果とは?

ヒアルロン酸を含む化粧品にはどのような効果が期待できるのでしょうか。ここでは主な大きく二つの効果についてお伝えします。

  • 保湿効果

ヒアルロン酸の水分保持力をいかした保湿効果が期待できます。ヒアルロン酸1gあたり、6リットルもの水分を蓄えられるといわれています。

化粧品のヒアルロン酸は、角質層までの浸透とはいえ、肌の表面の潤い、バリア機能のサポート、乾燥肌の改善に効果的です。

皮膚のヒアルロン酸は、真皮の中にある線維芽細胞で作られています。線維芽細胞は、美肌効果のあるコラーゲン、エラスチンの生成にも関与しています。

しかし、紫外線のダメージやストレスを受けると、線維芽細胞の機能は低下、美肌成分が減少してしまうおそれがあります。

そのため、肌の保湿効果を上げるためには、化粧品でのケアと同時に、紫外線対策やストレス解消を行い、線維芽細胞の機能を落とさないようにすることも大切です。

  • エイジングケア

ヒアルロン酸は、年齢を重ねるに連れて変化する肌にツヤやハリを与える効果が期待できます。

・シワ

肌の乾燥が原因でできたシワなら、ヒアルロン酸の保湿機能により肌にハリを取り戻し、シワを目立たなくする効果が期待できます。ただし、筋力の衰えなどによる深いシワには効果を発揮しないのでご注意ください。

・シミ

シミができる要因の一つは、お肌が生まれ変わるサイクルであるターンオーバーが乾燥によって乱れ、メラニンが蓄積されることです。ヒアルロン酸で水分を補い、ターンオーバーが正常になると、メラニンの排出が促されます。その結果、シミの改善を期待できます。

ただし、お伝えしてきたように、化粧品に含まれるヒアルロン酸は、角質層までにしか浸透しません。シミやシワを根本的に改善する対策ではないことも胸に留めておきましょう。

 

ヒアルロン酸が含まれた化粧品を購入する際のポイント

ヒアルロン酸が含まれた化粧品は、多種多様なものが発売されています。購入する際のポイントを押さえておきましょう。

  • 配合濃度が高めの商品を選ぶ

まず、配合濃度が高めの化粧品を選ぶことです。配合濃度が高いと、ヒアルロン酸の効果も高くなり、潤いが長続きします。

とはいえ、商品から正確な配合濃度を知ることが難しいのも事実です。そこでチェックしたいのが、パッケージに記載されている成分表示です。成分表示には、配合濃度が1%以上の成分を濃度の高い順に記載するように決められています。ヒアルロン酸が何番目に記されているかを配合濃度の目安にすると良いでしょう。

  • 相乗効果をねらう

ヒアルロン酸以外にどんな成分が含まれているかをチェックして、相乗効果をねらうこともポイントです。自分の肌の症状に合わせ、セラミド、コラーゲン、ニコチン酸アミド、グリセリンなどの保湿成分、ビタミンCなどの美肌成分が含まれている化粧品を選ぶと良いでしょう。

  • 液状タイプを選ぶ

ヒアルロン酸は水に溶けやすいため、使いやすいのは化粧水や美容液のような液状タイプの化粧品です。さっぱりと使いたいなら化粧水、高い美容効果を期待するなら美容成分を多く含む美容液がおすすめです。

  • お店のスタッフに相談する

細かい成分量や特徴、使用感など、商品を見てもわからないことについては、信頼できるお店のスタッフに相談すると解決することがよくあります。肌トラブルを避けるためにも、商品や肌について専門知識が豊富なスタッフに詳細を説明してもらうと良いでしょう。

 

ヒアルロン酸の潤い効果で保湿&エイジングケア

加齢とともに減少するヒアルロン酸ですが、外側から補充することで肌を保湿し、潤いを保つことができます。ヒアルロン酸は種類によって使用感や浸透の度合いが異なります。特徴をよく知り、自分の肌に合った化粧品を見つけてください。ヒアルロン酸配合の化粧品でエイジングケアを続けて、潤いあるプルプルの美肌を目指しましょう。


この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生