ピーリングの美肌効果とは?自宅で行う際のポイントと化粧品の選び方

ピーリングの美肌効果とは?自宅で行う際のポイントと化粧品の選び方

2018年7月27日

この記事の監修者
形成外科医
後藤真理 先生

「肌のくすみが気になる」「化粧ノリが悪い」という状態が続いていたら、ピーリングを試してみてはいかがでしょうか。ピーリングを行うと毛穴詰まりの解消が期待できるため、肌のターンオーバーのサイクルが整いやすくなります。美肌を保つために欠かせないピーリングですが、効果を最大限に引き出すには、使用頻度を守ることやその後の保湿を怠らないことも大切です。

この記事では、ピーリングの効果とポイント、ピーリング剤の選び方についてお伝えします。

ピーリングの効果とは?

ピーリングを行うことで、肌の健康状態を整えることができます。ピーリングによって得られる効果について一つひとつ見ていきましょう。

  • 古い角質を落とす

ピーリングの主な効果は、毛穴に詰まった古い角質を除去することです。

正常に肌のターンオーバーが促進されると、古い角質が自然とはがれ落ち、新しい角質に生まれ変わります。しかし、乾燥や紫外線によるダメージ、ストレス、生活習慣の乱れなどにより、ターンオーバーが正常に行われなくなると、古い角質がたまりやすくなります。すると、毛穴が開いて見えたり、毛穴に詰まった皮脂が酸化して黒ずみになったりします。

毛穴詰まりが続くと、化粧水や美容液でスキンケアを行っても、きちんと浸透しづらくなるので、日ごろからピーリングを行い、毛穴ケアを怠らないことが大切です。

 

  • シミ、くすみを抑える

ピーリングは肌のターンオーバーのサイクルを整えるのに効果的です。そのため、紫外線によりメラニン色素が沈着してできたシミや古い角質の蓄積により生じるくすみは、ピーリングによる改善が期待できます。

ただし、シミの種類によってはピーリングで改善できない場合があるため、本格的に治療したいときは皮膚科や美容クリニックで医師に相談すると良いでしょう。

 

  • ニキビ跡を目立たなくする

ピーリングはニキビの直接的な改善方法ではありませんが、ニキビを予防したり、ニキビ跡を目立たなくしたりするのに効果的です。

ピーリングによって毛穴汚れが落ちると、肌のターンオーバーが促進されます。肌の健康状態が保たれると、ニキビの原因になるアクネ菌の増殖や、シミを発生させるメラニンの蓄積を防ぎます。

ただし、すでにニキビができているときや、炎症が生じ、膿になっている状態のときにピーリングを行うと刺激を与えて逆効果になるおそれがあるので注意しましょう。

 

ピーリングの効果を引き出すポイントと行う際の注意点

ピーリングは、頻度やケアの仕方を間違えると逆効果になる場合があるので注意が必要です。ピーリングの効果を高めるためのポイントと注意点をご紹介します。

 

  • 推奨頻度を守る

ピーリングは古い角質を除去しますが、過剰に行うと角質層が薄くなり、肌が本来備えているバリア機能を低下させるおそれがあります。ピーリング剤の種類にもよりますが、一般的には週に1~2回で十分効果が実感できるといわれています。使用するときは、ピーリング剤に記載されている使用頻度と方法を守りましょう。

 

  • 夜に行う

肌のターンオーバーは、寝ている間に活発に行われます。つまり、朝の洗顔時には表皮が新しくなっていることが多いということです。そのため、ピーリングは夜に行うと、一日にたまった皮脂汚れを洗い流すことができ、夜中のターンオーバーが正常に行われやすい状態に整えられるでしょう。

 

  • ピーリングの後は保湿をする

ピーリングを行う際に気をつけたいのが乾燥です。乾燥はシミやくすみなど、さまざまな肌トラブルの原因となります。ピーリング後の肌は乾燥しがちなため、保湿ケアを怠ると、肌にダメージを与えてしまうおそれがあります。ピーリングを行った後は、化粧水や美容液、乳液、クリームなどで十分に保湿することを心がけましょう。

 

  • 夏は積極的に、冬は慎重に行う

夏場は汗をかきやすく、皮脂も分泌されやすいため古い角質が肌の表面にたまりがちです。肌を清潔に保つとともに定期的にピーリングを行い、肌の状態を整えるようにしましょう。

一方、冬場は乾燥によるダメージを受けやすく、肌が敏感な状態になりやすい季節です。過度なピーリングは控え、保湿に重点を置いて肌の状態を見ながら優しくケアしましょう。

 

ただし、肌の状態は、ホルモンバランスや生活習慣、紫外線や乾燥などの影響を受け、季節にかかわらず変化します。そのため、常に自分の肌のコンディションに注目し、夏でも過度に乾燥しているときはピーリングを控えるなど、状態に合わせて適切なケアを行うことが大切です。

 

ピーリング効果のある化粧品の選び方

洗浄力や形状の異なるさまざまなピーリング剤が販売されています。自分の肌質や改善したい肌トラブルに合わせて適切なものを選ぶことが大切です。

  • 肌タイプに合わせて選ぶ

ピーリング剤は洗浄効果が高い商品が多いので、肌タイプに合わせて選ぶことが大切です。乾燥肌や敏感肌など、肌がデリケートな人には保湿力の高いアイテムがおすすめです。一般的には、ジェルタイプよりも化粧水(ローション)タイプや拭き取りタイプ、ピーリング石鹸などで、肌に負担の少ない製品が多く販売されています。

オイリー肌(脂性肌)で、インナードライになっている人も、洗浄力の高いピーリング剤より低刺激のタイプから使い始めると良いでしょう。

 

  • 成分に注目して選ぶ

ピーリング剤には、主にAHAとBHAという二種類の成分が使われています。

AHA(アルファヒドロキシ酸)として配合されている主な成分は、リンゴ酸やクエン酸など天然由来のフルーツ酸であるため、刺激が低いとされています。

一方、BHA(ベータヒドロキシ酸)は油溶性で浸透力が強く、毛穴の奥の皮脂を溶かす効果が高いのが特徴です。ただし、効果が高いために肌への負担が懸念視する指摘もあり、日本での化粧品への配合量の上限は0.2%までと定められています。そのため、BHA配合のみでは十分な効果が期待しづらいと考えられています。

ピーリング剤を選ぶときは、BHAだけでなくAHAが配合された商品を選ぶと、安定したピーリング効果が期待できるでしょう。

 

  • ピーリング剤の主な種類

・ピーリングジェル(ゴマージュ)

フルーツ酸などが配合されたジェルで、角質を落とすタイプです。適量を肌に乗せてマッサージすると、ジェルに含まれる成分が古い角質や汚れをポロポロとはがしていきます。

 

・ピーリング石鹸

AHAやBHAなどの酸が含まれた、ピーリングに効果的な石鹸です。しっかりと泡立ててから顔になじませ、優しく洗顔します。毎日使うと乾燥を招くおそれがあるので、説明書を確認のうえ、推奨頻度を守りましょう。一般的には週1~2回程度が目安といわれています。

 

・スクラブ洗顔料

塩やコンニャクなど、ツブツブの粒子を配合した洗顔料です。泡立てて使うと粒子が毛穴の汚れをかき出し、余分な角質を落としてくれます。粒子が肌に刺激を与えるので、肌が敏感になっているときは低刺激の商品で優しくスクラブするか、使用を控えるようにしましょう。

 

・ピーリングクリーム

クリームを肌に乗せ、マッサージしながら古い角質をはがし、洗い流すタイプです。クリームタイプは油分が含まれているので、毛穴の洗浄だけでなく保湿も重視したい人におすすめのアイテムです。

 

・パックタイプ

泡やクレイ(泥)を肌に乗せて角栓を吸着させ、汚れを落とすパックタイプもあります。洗浄力が強い商品が多いので、肌が敏感になっているときはなるべく添加物の少ない商品を使いましょう。また、使用後は十分に保湿することが大切です。

 

・拭き取りタイプ

角質を柔らかくする成分を配合した化粧水(ローション)タイプのピーリング剤です。洗顔後にコットンに含ませて優しく拭き取り、気になる部分の角質を落とします。簡単に行えるので、スキンケアにあまり時間のかけられない人にもおすすめです。

 

・洗い流さない美容液タイプ

洗顔後に普段の化粧水代わりに使うピーリング剤です。角質を柔らかくして、肌の表面をなめらかに整える効果があります。使用後は洗い流さずにそのまま化粧水や乳液をつけてお手入れを行います。

 

ピーリングの効果を引き出し、美肌サイクルを作ろう

ピーリング剤を使って毛穴ケアを行うと、毛穴汚れの解消だけでなく、くすみやニキビ跡の改善にも効果が期待できます。自分の肌に合うピーリング剤を用いて角質ケアを行っていくと、ターンオーバーのサイクルが整い、肌のコンディションに違いが現れるでしょう。

また、自宅でピーリングを続けていてもなかなか効果を感じられないときは、皮膚科や美容クリニックでケミカルピーリングの治療を受けるという方法もあります。

スキンケアの基本は、生活習慣を整えて十分な睡眠を取り、正常なターンオーバーを促すことです。週に一度のピーリングで肌の調子を整えつつ、適切な頻度を守ったピーリングで、美肌を目指しましょう。


この記事の監修者
形成外科医
後藤真理 先生