ヘアケアにもなる頭皮オイルマッサージとは?オイルの種類と使用方法

ヘアケアにもなる頭皮オイルマッサージとは?オイルの種類と使用方法

この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生

「最近抜け毛が多い」「フケが気になる…」など、髪や頭皮トラブルの悩みを抱え、シャンプーやトリートメントを変え続けている人はいませんか?なかなか状態が改善しないなら、頭皮ケアを始めてみるのがおすすめです。

週に一度、頭皮のオイルマッサージを始めることで、髪と頭皮のコンディションが改善する可能性があります。

この記事では、頭皮ケアに使用できるオイルの種類やオイルマッサージの方法と効果についてご紹介します。

オイルを使った頭皮ケアのメリット

頭皮ケアにオイルが効果的なのはなぜでしょうか。頭皮のオイルマッサージを行うメリットをご紹介します。

 

  • オイルが頭皮に与える効果

頭皮の毛穴には、余分な皮脂や整髪料などの汚れが詰まっています。毎日の洗髪できれいにしているつもりでも、特に皮脂汚れはシャンプーの洗髪では落としきれず、毛穴に残りがちです。やがて毛穴に詰まった皮脂は酸化して、頭皮のニオイや炎症、フケなどの原因になります。

オイルを使った頭皮マッサージは、このやっかいな毛穴の汚れを落とすのに効果的です。メイク落としにクレンジングオイルが使われるように、頭皮の皮脂もオイルがなじむと柔らかくなり、毛穴から浮き上がります。そのため、オイルマッサージ後に油分を落とせばきれいに洗い流すことができるでしょう。また、オイルはシャンプーより毛穴に入り込みやすく、高い洗浄力を発揮します。

 

  • オイルを使った頭皮マッサージの美容効果

・乾燥を防ぐ

オイルを使って頭皮マッサージを行うと、頭皮の乾燥を防ぎつつ、不要な過酸化脂質を洗い流すことができます。

頭皮に過剰に残った脂質は、空気に触れると酸化して、「過酸化脂質」になります。過酸化脂質を放置していると、頭皮のターンオーバーが滞り、毛髪の育成が妨げられ、抜け毛が増えるおそれがあります。抜け毛を防ぐためには、過酸化脂質をしっかり洗い流す必要があります。しかし、肌と同様に、頭皮にも適度な皮脂が必要です。酸化していない適量の皮脂は頭皮を保湿し、滑らかにして、頭皮の健康を守る役割を果たしてくれます。オイルを頭皮に直接塗るオイルマッサージなら、過酸化脂質をきれいに洗い流しながら、適度な皮脂を保つことができます。

 

・血行を促進

頭皮マッサージをすると、頭皮の血行を促進され、エイジングケアにもつながります。

頭皮の細い血管は栄養が行き渡りにくく、ストレスや凝りでも血行不良になりやすいという特徴があります。血行不良になると毛髪にも栄養が届かず、細毛や薄毛が進みます。また、頭皮がたるんで顔の皮膚が下がると、見た目も老化していきます。

頭皮マッサージで血行を促進すると、頭皮の健康状態が改善され、発毛の促進、細毛や薄毛の解消、顔のリフトアップ効果などが期待できます。

 

 

・ニオイ対策

頭皮の毛穴に詰まった過酸化脂質や老廃物を放っておくと、嫌なニオイを発するようになり、雑菌が繁殖すると炎症やかゆみなどの原因になります。

オイルマッサージで頭皮の毛穴詰まりを落とすことで、ニオイや雑菌の発生を抑えることができます。

 

頭皮ケア用オイルの種類と特徴

頭皮に使えるオイルは、自然由来なものを中心にさまざまな種類があります。それぞれの特徴を知り、自分に合ったオイルを試してみましょう。

  • オーガニックホホバオイル

ホホバの種子から取れる植物性オイルです。

さらっとしていて伸びが良く、毛髪にも頭皮にもしっかり浸透してなじみます。オイルの重たさやベタつきが苦手な人にも使いやすいでしょう。

頭皮の健康と毛髪の育成に不可欠なミネラルとビタミンが豊富に含まれています。

また、毛髪と頭皮を紫外線のダメージから守るバリア機能が高く、日焼け後の乾燥を抑える効果もあります。

 

  • オリーブオイル

植物油の中でも栄養価が高いオイルです。

ビタミンEを始めとするビタミン群のほか、皮脂の成分の多くを占めるオレイン酸が豊富で、美肌効果を高めるスクワランも含んでいます。

オリーブオイルは食用のものが手に入りやすく、スーパーでは「エキストラバージンオリーブオイル」「ピュアオリーブオイル」がよく販売されています。

品質の高いオリーブを原料として、添加物を加えず、化学処理も一切せずに精製されているのがエキストラバージンオリーブオイルです。肌に直接塗るので、食用のものを使う場合はエキストラバージンオリーブオイルを選びましょう。

もちろん、スキンケア用やヘアケア用も販売されているので、取り入れやすいもので試してみてください。

 

  • アルガンオイル

モロッコのサハラ砂漠に生息する、アルガンの木の実から抽出されるオイルです。エイジングケアに効果的なビタミンEが、オリーブオイルの2~3倍と豊富に含まれています。さらっとした滑りの良い使い心地と、浸透力の高さが特徴です。

食用のアルガンオイルは加熱処理されている場合があるので、頭皮に使用するものはスキンケア用やヘアケア用を選びましょう。

 

  • マルラオイル

アフリカの一部に生息するマンゴー科の植物マルラから抽出されるオイルで、ビタミンC・Eとオレイン酸が豊富です。抗酸化作用のあるポリフェノールも多く含み、オリーブオイルの10倍もの抗酸化力があるとされ、エイジングケアにも効果を発揮します。

肌にさっと浸透する軽い質感で、オイル独特のニオイも少なく、使いやすいです。

 

  • クレンジングオイル

メイク落とし用のクレンジングオイルも頭皮マッサージに使うことができます。普段から使用しているものを使って、気軽に始めてみましょう。

もともと油分を含む化粧品を落とす目的で作られているので、高い洗浄効果があります。界面活性剤が入っているため、ほかのオイルよりも乳化しやすく落としやすいのが特徴です。ただし、洗浄力が高いと頭皮が乾燥しやすくなるので、クレンジングオイルを使う場合は洗い流した後の保湿を欠かさないようにしましょう。

 

  • 椿油

古来よりヘアケアオイルとして重宝されてきた、歴史と伝統あるオイルです。

毛髪と頭皮の健康に欠かせないミネラルとビタミンが含まれ、皮脂成分に多く含まれるオレイン酸がオイルの大部分を占めます。

ベタつきがなく低刺激で、頭皮になじみやすいのが特徴です。

 

  • あんず油

あんず油も古くから漢方の材料として活用されてきた歴史があります。

オレイン酸を豊富に含み、椿油以上にさらさらとした、ベタつきの少ない使用感です。皮膚を柔らかくする効果もあります。あんずの甘い香りが特徴的で、オイル特有のニオイが苦手な人にもおすすめです。

 

  • 馬油

馬の皮下脂肪から抽出する動物性オイルで、人間の皮脂に近い成分を持つといわれています。古くからやけど、ひび、肌荒れの治療薬として使用されていました。浸透力は抜群で保湿力も高く、肌に優しいオイルです。

 

頭皮のマッサージ方法とポイント

頭皮のオイルマッサージの具体的な手順をお伝えします。週に一度のセルフヘッドスパを、自宅で気軽に始めましょう。

 

  • マッサージ方法

1.髪が乾いた状態でブラッシングをして頭皮全体をマッサージ。毛髪のもつれを解いておく。

2.  手のひらに500円玉くらいの量のオイルを出して頭皮につける。

3.  指の腹を使って、頭頂部から頭皮全体をマッサージしながらなじませる。

4.  全体になじませたら、頭頂部から首へと血液を流すように意識して、マッサージしていく。

※3、4のマッサージ時間は5分程度。

5.  お湯でオイルを乳化して、毛穴に残らないようしっかり流す。

6.  シャンプーで残ったオイルを洗い流す。1回のシャンプーでオイルを落としきれない場合は2度洗いする。その後コンディショナーで普段通りのケアを行う。

 

  • マッサージをする際のポイント

古いオイルでマッサージしても効果が期待できないので、必ず使用期限を確認して使いましょう。

指の腹でマッサージをする際、力を入れすぎて頭皮を傷つけないように気をつけてください。毛根を刺激する程度に、優しく押してマッサージすればOKです。

オイルマッサージで頭皮と毛髪のコンディションが改善されていることを実感すると、つい頻繁にマッサージを行いたくなるかもしれません。しかし、マッサージのしすぎは皮脂の取りすぎになり、頭皮の乾燥につながります。週1回程度のペースで行うことを心がけましょう。

 

好みの香りとマッサージで手軽に頭皮ケア

日々汗をかき、紫外線にさらされる頭皮は、ダメージを受けがちな部位です。週に一度のオイルマッサージを始めて、健康的な頭皮と髪を手に入れましょう。自宅で手軽に行えて、オリーブオイルやアルガンオイル、椿油など、さまざまな種類のオイルを使用できます。好きな香りとマッサージでリフレッシュしながら、頭皮ケアの効果を実感してください。


この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生