代表的なシミの種類とは?自分にあるシミを見分ける方法

代表的なシミの種類とは?自分にあるシミを見分ける方法

2017年12月25日

この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生

気が付けばいつの間にか増え続けているシミ。ひとくくりにシミといっても、年齢に関係なく発生するものや加齢とともに増えていくものなど、その種類がいろいろあることをご存知でしょうか?

残念なことに、シミがあると実年齢よりも老けた印象を与えてしまいがちです。できれば消したいシミ。もしもあなたがシミを改善したいと思っているとしたら、一見同じようにみえるシミでも発生する部位やシミの種類によってその原因も改善方法も違ってきます。

つまり、なかなか減らないと、既に諦めかけていたあなたのそのシミも、種類や発生の原因をよく知ることで正しい改善策がみつかるかもしれません。

ここでは、代表的といわれる8種類のシミについて、それぞれのシミが出来る原因、そしてシミの見分け方をお伝えします。

あなたのシミ改善にぜひお役立てください。

 

老人性色素斑(日光黒子)

  • 老人性色素斑(日光黒子)の特徴

老人性色素斑(日光黒子)は、40代以降に多くできる丸いシミで、シミの中でももっとも多く身近なものといわれています。その大きさは数mm程度で、時間が経つにつれ色が濃く変化していくのも特徴です。

その原因として一番にあげられるのが紫外線による影響で、紫外線を浴びることによって皮膚に生成されたメラニンがそのまま沈着してしまった状態で起こります。日常的に繰り返して浴びてきた紫外線による影響が大きいと考えられており、若い時から十分な紫外線対策を行ってこなかった人は要注意です。また、早い人であれば20代で出てくるケースもあります。

発生しやすい部位は、顔や手、背中、前腕などで、特に顏は頬やこめかみのあたりに多くでき、レーザーで治療をする人もいます。

 

雀卵斑(そばかす)

  • 雀卵斑(そばかす)の特徴

雀卵斑(そばかす)は、丸味のある茶褐色の色素斑で、鼻を中心に散らばった形で出現します。また、雀卵斑は優性遺伝といわれるほど先天性が高く、その多くは遺伝性のもので、紫外線の影響により色が濃くなることもあります。

遺伝性以外の後天的な雀卵斑の発生原因としては、紫外線の影響によるものや、過度のストレスによってメラニン細胞刺激ホルモンが活性化して発生することがあげられ、精神的なストレスの影響を受けやすいのも特徴で、その場合、自然には消えにくく、加齢と共に目立つようになってきます。

出現時期としては、先天的なものは小学生のころから現れ始め、思春期や大人になって消えることも多いのですが、大人になってからも変わらない場合は肌の酸化が原因となっていることが考えられます。

 

肝斑

  • 肝斑の特徴

肝斑は女性に多く、30代~40代ごろになると出現します。その形状は薄い褐色で、頬骨に沿って左右対称にでき、紫外線を浴びることで症状の悪化を招くこともあります。

しかし、肝斑の一番の原因には女性ホルモンが深く関与していると考えられおり、閉経後に薄くなり、高齢者にはほとんど見られないというのも特徴のひとつです。また、精神的なストレスや心身の疲労などによってホルモンバランスが崩れた際に発生することが多く、そこからも女性ホルモンとの関わりが深いことがわかります。

更に、肝斑ができる時期はピルの服用中や妊娠中などもあげられ、妊娠中に発生する肝斑を妊娠性肝斑(にんしんせいかんぱん)といいます。

気を付けなければならないのはその対処法で、肝斑と知らず、シミ専用のレーザーやマッサージを行うことで悪化してしまうことがあります。

また、肝斑について誤解が多いのがその文字からくる肝斑と肝臓の病気の関係で、肝斑の文字の由来は、シミの形が肝臓に似ているからであって、肝臓の機能や病気との関連性はない、ということを知っておきましょう。

 

遅発性両側性太田母斑(対称性真皮メラノサイトーシス)

  • 遅発性両側性太田母斑の特徴

遅発性両側性太田母斑は肝斑と見分けがつきにくいともいわれています。遅発性両側性太田母斑は、皮膚の深層にできるシミで、灰青色に褐色が加わった色をしています。肝斑との大きな違いは顔の片面に出現する場合もあるところで、顔の目周り、額、頬など、広範囲に見られます。

遅発性両側性太田母斑は、実は腫瘍の一種で、細胞の異常増殖が原因で起こり、細胞の抑制がきかず増殖してしまいます。またターンオーバーをする表皮層と違ってターンオーバーをしない真皮層に増殖していくため、範囲が広がりやすいというのも特徴です。

出現の時期としては20代以降が多く、細胞が一箇所に集中し活性化してシミとして現れます。

 

炎症性色素沈着

  • 炎症性色素沈着の特徴

炎症性色素沈着はニキビや、やけどが治まった後に残る褐色のシミのことで、他のシミとは違い、傷あとに近い症状のものが多く、時間の経過と共に薄くなる傾向があります。

原因としては外部からのダメージから起こることが多く、火傷、切り傷、ニキビを潰した跡が残ったり、服のこすれやクレンジングの際に手でごしごしこするなど、摩擦による沈着が残ったりすることあげられます。脱毛のカミソリによる自己処理が黒ずみとして残るのも例としてよくある例のひとつです。

 

脂漏性角化症

  • 脂漏性角化症

脂漏性角化症は30代~40代ごろから出現するイボ状に盛り上がったシミで、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)ともいわれています。褐色調であったり、黒色状であったりし、皮膚良性の腫瘍の1つです。 一般的には「年寄りいぼ」ともいわれ、文字の通り、年を取ると出現しますが、若い時に出現する場合もあります。脂漏性角化症はシミの角化が進んだものであり、大きさは数mm程度でざらざらとした感触があって、たまにかゆみを感じることもあります。

原因の1つとして遺伝的な要素が考えられますが、加齢とともに老化現象として出現し、高齢者のほとんどに見られます。紫外線による影響が大きく、日光の当たる箇所に出現することから顔、鎖骨、手の甲・手のひらなどに多くできますが、日光があたらない部位に出る場合もあります。

 

花弁状色素斑

  • 花弁状色素斑

花弁状色素斑は20代~30代に出現する人が多く、見た目は形の不揃いなシミで花びら状の形で現れます。肩から背中に出現する場合が多く発生部位が見えにくいため自分では気づかないこともあり、人からの指摘で気づくこともよくあります。

原因としては、通常のレベルではない強烈な紫外線を浴びることによってできるもので、夏場の海遊びなどのアウトドアや野外での活動の際に十分な紫外線対策を行わず、日焼け後に皮がむけたり、水ぶくれができたりするような火傷を起こすレベルの強い度合の日焼けをしてしまうようなことに心当たりのある人は注意が必要です。

また、色白の人で日焼けすると肌が赤くなる人に多くみられ、日焼けから数か月ほどたってから出現してきます。

通常のシミは表皮にできますが、花弁状色素斑は、真皮部分にまでダメージを負ってしまうことで出来るシミなので、シミの中でも治りにくいシミといえます。

 

摩擦黒皮症

  • 摩擦黒皮症の特徴

摩擦黒皮症は見た目には、黒ずんだシミやぼんやりした形のシミで、広範囲に発生することが特徴です。

他のシミとの大きな違いは紫外線による発生が原因ではないことで、摩擦黒皮症の原因は、摩擦による色素沈着です。摩擦黒皮症による皮膚の黒ずみは日焼けのような一時的な黒ずみと異なり、摩擦による刺激が繰り返し皮膚に与えられることによってメラニンが生成され、表皮の基底組織が変性し、メラニンが表皮から真皮に入り込むことが要因です。これを苔癬(たいせん)型組織反応といいます。真皮層は表皮層と異なり、ターンオーバーをすることがありません。苔癬(たいせん)型組織反応によって真皮層に入り込んだメラニンはそこに黒ずみとして留まり続け、表皮を通して黒くシミとなってみえるのです。

発生例としてよくあるのは、下着による締め付けや下着のこすれ、サイズがあっていない下着を付けることによる締め付けなどがあげられます。その他、入浴時などにナイロン製のタオルなどによるゴシゴシと肌をこする行為も摩擦黒皮症の原因としてよく見受けられます。

 

あなたのシミはどのタイプ?

いかがでしたか?あなたのシミはどのタイプかお分かりいただけたでしょうか。

シミにはいろいろな種類があり、タイプによってその原因も対処法も変わります。また、一種類ではなく部位によって複数のシミが発生してしまうこともよくあります。

改善策などについて気になることがあれば、自己判断をせず専門医に相談してみるといいかもしれません。

まずは自分のシミの種類を知り、それに合わせた対処法でシミ改善を目指してみてはいかがでしょうか。


この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生