化粧品の使用期限は何カ月?安心して使い続ける方法と保管場所

化粧品の使用期限は何カ月?安心して使い続ける方法と保管場所

2018年1月18日

この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生

食品には賞味期限や消費期限が表示されていますが、化粧品には使用期限はあるのでしょうか。もしかすると、全く気にしていない人や、独自にルールを作って使用期限を決めて使っている人がいるかもしれません。

気に入って購入した化粧品を正しい期間内に使用しないと、思わぬ肌トラブルにつながるおそれがあります。

そこで、今回は化粧品の種類によって異なる使用期限や、正しい使い方と保管方法についてご紹介します。

化粧品の使用期限とは

ここでは、薬機法で定められている化粧品の使用期限の目安と、化粧品の種類ごとの使用期限についてご説明します。

 

  • 化粧品の使用期限

そもそも、化粧品の使用期限を見かけたことがないという人が多いかもしれません。実際に、使用期限の記載がない化粧品はよく販売されています。なぜ書かれていないかというと、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)によって、未開封の状態で3年以上品質が保証できる商品は、使用期限や製造日を記載する必要がないとされているからです。つまり、記載がない化粧品は、未開封の場合で製造日から3年は使用できます。使用期限が3年未満の化粧品については明記されているので、容器を確認しましょう。

開封後の商品の使用期限について薬機法の定めはありませんが、一般的には3~6カ月以内の使用が適切とされています。もちろん、保存方法や商品の種類によって異なるため、見極めるポイントは次の見出しで詳しくご説明します。

 

  • 開封後の化粧品別使用期限

化粧品の成分によっても異なりますが、一般的な使用期限の目安として参考にしてください。

 

・スキンケア化粧品

化粧水、乳液、クリームなど、普段のスキンケアに使う基礎化粧品は、おおむね3カ月~半年以内に使用することが奨励されています。化粧品の成分が変化すると、肌荒れや炎症などの肌トラブルにつながる場合もあるので、半年以内には使い切るよう心がけましょう。

 

・アイライナー、マスカラ、口紅

ポイントメイクに使う化粧品は2~3カ月以内の使用をおすすめします。目元や口元に使用するため、使用方法を誤ると深刻な肌トラブルを招くおそれがあります。

 

・日焼け止め

日焼け止めは、1シーズンで使い切ることをおすすめします。通年日焼け止めを使用する人は、6カ月を目安に使い終えるようにしましょう。

夏場しか日焼け止めを使わない人は、1年間放置し、翌年のシーズンに持ち越している場合があるかもしれません。開封後に長期間放置した日焼け止めは、効果そのものが低下している可能性が高いので、シーズンごとに買い替えると安心です。

 

・リキッドファンデーション

リキッドファンデーションは、おおむね半年以内に使用するのが目安です。リキッドファンデーションは液状のため、長期間使用すると成分が変容するおそれがあります。

 

・パウダーファンデーション

開封してから1年間のうちに使用しましょう。粉状のパウダーファンデーションは、リキッドファンデーションに比べると雑菌が繁殖しにくいため、長持ちしやすいです。

 

・フェイスパウダー

フェイスパウダーは、長くても2年以内に使い終えるようにしましょう。2年を超えると酸化の状態が進み、過酸化脂質が肌に悪影響を与え、シミ、くすみなどを引き起こす可能性があります。

 

・アイシャドウ

アイシャドウを使用できるのは、長くて2年です。目元の皮膚は薄くてデリケートなため、購入してから2年以上経ったアイシャドウは使用を控えましょう。

 

使用期限切れになった化粧品が引き起こす肌トラブル

使用期限の過ぎた化粧品を使い続けると、思いがけない肌トラブルを引き起こすことがあります。実際にどのような影響を与えるのかについてご紹介しましょう。

 

  • 肌のくすみ・シミ・そばかす

使用期間を過ぎた化粧品は空気に触れている時間が長く、酸化が進んでいます。酸化した化粧品が肌に塗布されることにより活性酸素、メラニン色素が蓄積します。その結果、くすみ・シミ・そばかすとして肌に現れます。

 

  • ニキビ・吹き出物

ニキビや吹き出物ができる原因は「アクネ菌」です。アクネ菌は皮膚に常時存在している細菌で、毛穴の奥にいます。酸化した化粧品を肌に塗布すると、過酸化脂質が毛穴に詰まり、毛穴の奥でアクネ菌が増殖しはじめます。すると、皮膚の毛穴の中で炎症が起こり、ニキビや吹き出物の発生につながります。

 

  • 肌荒れ

酸化して成分が変化したり、雑菌が繁殖したりした化粧品を使用することにより、肌荒れが起こる場合があります。皮膚が異常反応を起こし、かぶれやかゆみ、炎症を招くおそれがあります。

 

  • 目元や口元は特に注意

目元、口元の皮膚は薄く、とてもデリケートな部分です。マスカラやアイライナーなどのアイメイクアイテムは雑菌が繁殖しやすいので、使用前に色やテクスチャーに変化がないかを必ず確認するようにしてください。口紅の場合は、直接唇に塗らずにブラシを使うなど、清潔に保つことを心がけましょう。

 

化粧品を安全に使用するためのポイント

化粧品の容器に記載がない限り、明確に使用期限を覚えておくのはなかなか難しいものです。そこで、化粧品を安全に使用するために確認するポイントをご紹介します。

 

  • 化粧品の状態をチェックする

定期的に化粧品の状態をチェックしましょう。変色している、ニオイがする、分離しているなど、購入したときと明らかに状態が変わっていたら、肌に与える効果も変化している可能性があります。もったいないと感じるかもしれませんが、捨て時と考え、使用するのをストップしましょう。

 

  • 清潔に使う

化粧品を清潔に保ち、雑菌の繁殖を最小限に抑えましょう。化粧品の数が多い場合、乱雑に保管するのはNGです。埋もれてしまった化粧品は、なかなか使われることがなく、気が付いたころには使用期限が過ぎているかもしれません。どこに何の化粧品があるのか、わかるように整理整頓しましょう。

化粧品を長く使うためのメンテナンスも大切です。パフ、ブラシは定期的に洗って清潔にしておきましょう。1週間を目安に刺激の少ない中性洗剤や、無水エタノールで洗い、乾かすと、長く清潔に使うことができます。

また、化粧品を手に取るときは直接指で取らずに、ブラシやスパチュラを利用しましょう。使用後はふたをしっかりと閉めて、適切な場所に保管してください。

 

  • 適切な場所に保管する

・温度差が少ない場所

化粧品は温度差の少ない場所で保管しましょう。保管場所の温度差が激しいと化粧品の品質が落ちる可能性があるためです。高温多湿を避けられるという点で、冷蔵庫を保管場所の候補に考える人がいるかもしれません。しかし、冷蔵庫での保管は使用時との温度差が大きくなるので避けましょう。

 

・直射日光が当たらない場所

化粧品は直射日光が当たると、成分が劣化したり、容器が変容して液が漏れ出たりする場合があります。そのため、化粧品は必ず直射日光が当たらない場所に保管してください。温度の低い場所に置いているつもりでも、時間帯によっては直射日光が当たる場合もあります。窓から離れたところで、常に温度が一定の場所に保管しましょう。

 

・湿度が低い場所

湿度が高いと、細菌が繁殖しやすくなります。水回りから離れたところなど、湿度の低い場所で保管することをおすすめします。

 

・購入した日時を書いておく

化粧品ごとの容器に購入した日にちをメモしておくと、使用期限を意識しやすくなります。少し面倒かもしれませんが、確実にできる方法なので、ぜひ試してみてください。

 

使用期限を正しく守り、化粧品の効果を最大限に

使用期限を守らなかったり、正しく保管しなかったりすると、化粧品は劣化が進んでいきます。そして、劣化した化粧品の悪影響をダイレクトに受けるのは、無防備な肌です。大事な肌に直接塗る化粧品は、普段から中身が劣化していないかを注意する必要があります。もったいないからといって使用期限を過ぎた化粧品を使っていると、取り返しのつかない肌トラブルに見舞われるかもしれません。

化粧品が持つ効果を最大限発揮させるために、期限内に使い切るよう心がけましょう。


この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生