唇の乾燥を防ぐ効果的なリップケアの方法|潤いのある唇を保つには?

唇の乾燥を防ぐ効果的なリップケアの方法|潤いのある唇を保つには?

この記事の監修者
形成外科医
後藤真理 先生

唇はデリケートで、小さな刺激ですぐにトラブルが起こりやすいパーツです。唇の乾燥や荒れを防ぎ、健康状態を保つには、日々の生活でどのようなことを意識すれば良いのでしょうか。唇は皮膚の一部ですが、ほかの部位とは異なる特徴があります。ふっくらと柔らかで艶のある唇を目指し、こまめなケアを始めましょう。

この記事では、唇が乾燥して荒れる原因や対処法、唇の乾燥を防ぐために効果的な栄養素についてご紹介します。

唇の特徴と乾燥、荒れの主な原因

唇が乾燥しやすい理由を知って適切なケアを行えば、美しい状態をキープできます。ここでは、ケアをする前に知っておきたい唇の特徴と、乾燥や荒れの原因について見ていきましょう。

 

  • 唇の特徴

唇の皮膚は、体のほかの部位と異なり、水分を保持する角質層が薄いという特徴があります。また、皮脂腺がなく、皮脂膜が形成されないため、保湿機能が低くなり、乾燥しやすくなります。

また、唇はほかの皮膚と比較して、ターンオーバーが早く進みます。しかし、唇の水分が不足すると、角質をはがす酵素の働きが低下してターンオーバーが促進されず、唇に角質が残り、ガサガサになることがあります。

 

  • 唇の乾燥と荒れを引き起こす原因

・栄養不足

唇は栄養不足による肌荒れが、他の部位よりもはっきりと表れます。もともと水分を保持しにくい機能がある上に、栄養不足で肌の保水力が低下すると、肌荒れになりやすくなります。唇の乾燥が気になり始めたら、栄養バランスの良い食事が取れているか、毎日の食生活を振り返りましょう。

 

・口紅の落とし漏れ

メイク落としが不十分で化粧成分が唇に残っていると、唇が刺激を受け、乾燥や唇荒れの原因となります。口紅はきれいに落とす、食事の後は口を拭うなど、汚れを残さずに唇を清潔に保つことが大切です。

唇の荒れにはさまざまな原因があり、歯磨き粉や刺激の強い料理の付着なども原因となります。スパイスを使った料理は刺激が強く、食事をするだけでも影響を与えるため、唇が荒れているときは避けたほうが良いでしょう。

 

・唇をなめる

唇をなめる癖のある人もいますが、なめる行為も唇への刺激となり、乾燥につながります。唇をなめて表面に残った唾液が蒸発する際、唇の水分を奪うためです。頻繁に唇をなめると、唇がひび割れするほど乾燥することがあるため、注意しましょう。

 

・口呼吸

口呼吸も唇の乾燥の原因になります。鼻呼吸の場合、鼻を通った空気は鼻の中で分泌された鼻水によって湿度が上がり、体内に入ります。しかし、口呼吸は鼻呼吸ほど空気に湿り気を与えられないまま口の中に入るので、口腔内が乾燥します。また、常に唇のそばを空気が行き交う状態になるため、さらに乾燥が増します。

 

・空気の乾燥

気候や周囲の環境も唇に大きな影響を与えます。冬の屋内外や、季節に関係なく空調が効いている部屋など、空気が乾燥した環境にいると、唇の潤いが奪われ、荒れやすくなります。加湿器を使用したり、マスクで防御したりといった対策が必要です。

 

唇の乾燥を防ぎ、潤いを保つリップケア

唇の乾燥を防ぐには、唇の特徴に合わせたこまめなお手入れが必要です。潤った唇を保つために効果的なケアの方法をご紹介します。

  • リップクリーム

唇の潤いを保つには、リップクリームが効果的です。カサカサになる前に、普段から意識して唇に塗りましょう。リップクリームは唇の縦じわに合わせて、縦方向に塗ると唇に刺激を与えず、保湿力が保たれやすくなります。

ひび割れ、ただれ、炎症などの唇荒れが発生したら、保湿に有効な成分を含む治癒力の高いリップクリームを選びましょう。リップクリームは成分や効果などの違いによって、医薬品、医薬部外品、化粧品と種類が分けられています。特に症状がひどいときは、薬剤師がいる薬局などで成分について相談し、症状に合った商品を購入すると良いでしょう。

 

リップクリームを塗り続けても乾燥や唇荒れが改善しない場合は、口唇炎などの病気の可能性があるため、医師に相談しましょう。また、かぶれやアレルギーなど、乾燥以外の原因で唇荒れが起きていることもあります。

 

  • リップパック

はちみつやワセリン、オリーブオイルなどを用いた唇のパックは、簡単で効果的なリップケアです。入浴後の清潔な状態で、パックの材料を唇に乗せ、指で優しく円を描くように塗りながらマッサージします。

唇の表面はデリケートで少々の摩擦も負担となるため、優しくマッサージするのがポイントです。マッサージ中に刺激を感じたら、すぐに止めましょう。

 

また、パックの材料を唇に塗った後にラップで覆うラップパックもおすすめです。ラップで覆って密閉すると、より保湿効果を高められます。ラップは5~10分ほど経ったら外しましょう。パック後にべたつきが気になったときはティッシュで軽く押さえて除きます。

 

  • リップスクラブ

ターンオーバーの乱れで唇に角質が残っているときは、リップスクラブでケアしましょう。リップスクラブは市販されていますが、砂糖やオリーブオイル、ハチミツなどキッチンにある食材でも手作りできます。

リップスクラブでケアする際は、まず唇を水で少し湿らせます。次に、スクラブを適量手に取り、唇に乗せます。そのまま指で優しく丁寧にマッサージすると、古い角質が柔らかくなり、取り除けます。その後、ぬるま湯で濡らしたコットンでスクラブを優しく拭き取って完了です。リップスクラブの使用は唇に刺激を与えるため、週1~2回程度にとどめましょう。

 

唇の健康を保つために効果的な栄養素

唇の健康維持に欠かせない栄養素をピックアップしてご紹介します。理想の唇を目指し、意識して食事に取り入れましょう。

 

  • ビタミンA

ビタミンAが不足すると、皮膚のかさつきやかゆみが発生します。皮膚を健やかに保ち、粘膜に潤いを与える働きを持つビタミンAは、唇の健康にも必須の栄養素です。

ビタミンAは、牛レバーや豚レバー、鶏レバー、ウナギのほか、ホウレンソウ、小松菜、ニンジンなど緑黄色野菜にも多く含まれています。

 

  • ビタミンB2

ビタミンB2は皮膚や粘膜を守り、健康な状態を維持する働きがあります。また、細胞の再生や新陳代謝に関係し、乾燥で引き起こされる肌の炎症を鎮める働きも持っています。そのため、肌トラブルのケアに欠かせない栄養素です。ビタミンB2が不足すると、口内炎や唇が切れる原因となります。

ビタミンB2は、卵・納豆・乳製品などに多く含まれています。

 

  • ビタミンB6

ビタミンB6は免疫機能を正常に保つ働きがあります。もともと、皮膚炎予防のために発見され、皮膚の抵抗力向上に効果的な栄養素です。そのため、唇の荒れにも効果が期待できます。ビタミンB6は、大豆などの豆類・カツオ・マグロ・ニンニク・バナナなどに多く含まれています。

 

  • ビタミンC

ビタミンCは抗酸化作用を持ち、紫外線やストレスが原因で発生する活性酸素から体を守ります。主に、日焼けケア効果が知られていますが、活性酸素が引き起こす炎症を抑え、皮膚を健やかに保つためにも必要な栄養素です。

ビタミンCは、パプリカやブロッコリー、ホウレンソウ、イチゴ、レモンなどに多く含まれます。

 

生活改善と日々のお手入れを欠かさず、魅力的な唇に

栄養不足や不十分なクレンジング、空気の乾燥など、さまざまな原因により唇のトラブルは発生します。そのため、こまめなリップケアはもちろん、栄養バランスの良い食事や部屋の乾燥対策など、毎日の習慣や生活環境を見直すことも大切です。深刻な症状が表れる前に日々のケアを怠らず、艶やかで理想的な唇を目指しましょう。


この記事の監修者
形成外科医
後藤真理 先生