年代ごとに違うシミ事情

年代ごとに違うシミ事情

2018年2月21日

この記事の監修者
薬剤師・アロマセラピスト
三矢朝美 先生

若い頃は気にならなかったシミ、年齢を重ねるとともに増えてきてはいませんか?
実は30代を過ぎると、女性の肌悩みの上位に躍り出るのが、シミ。
それはシミが、女性のライフステージと大きな関係があるから。
今回は、年代ごとに変化するシミ事情と、その対策方法をお教えします!

30代のシミの原因と対策

30代は、シミの悩みを感じ始める女性が一気に増える年代。 20代は、新陳代謝が活発で、肌のターンオーバー(生まれ変わり)も正しい周期で行われており、シミやくすみの元になるメラニン色素をしっかりと排出してくれます。しかし、30代になると、若いころの紫外線のダメージの蓄積がうまく排出されなくなって、シミが出始めます。また、30代は、仕事や家事、子育てに忙しく、自分の美容に時間が取れない方が多く、シミなどの肌トラブルが噴出しやすい年代でもあります。

 

<30代のシミの原因①代謝力の低下>
30代半ばを過ぎたころから、疲れやすくなった、痩せにくくなったと感じることはありませんか。それは30代になって、全身の代謝機能が低下し始めたから。肌の代謝も同じです。皮膚の細胞は、ある一定の周期でターンオーバー(生まれ変わり)を繰り返していますが、年齢を重ねると、その周期が遅れはじめます。ターンオーバーが正常に行われている10~20代のころは、シミの元となるメラニンが、シミになる前にしっかりと排出されていたのが、30代になり、ターンオーバーが遅れ始めると、シミの元が排出されずに肌に沈着し、シミとなるのです。


<30代のシミの原因②女性ホルモン>
女性の美と健康に関係が深い女性ホルモンですが、実はシミにも大きな影響があります。女性ホルモンは、シミを産生するメラノサイトを活性化する作用があります。
特に肝斑(かんぱん)は、女性ホルモンのバランスが影響しているシミと言われており、女性ホルモンの分泌がもっとも盛んな30~40代や、分泌が活性化する妊娠、出産の際に多く見られるシミです。肝斑の場合は、ホルモンバランスが影響するシミのため、UVケアや美白ケアでは防ぐことができません。お医者様の診察を受け処方される、トラネキサム酸やビタミンCの内服が効果的です。

肝斑…頬骨に沿って左右対称にできるシミのこと。


<30代のシミの原因③保湿力の低下>
30代を過ぎると、肌のハリや潤いを保つコラーゲンやヒアルロン酸、セラミドの量が低下し、ハリが失われ乾燥しやすい肌に。乾燥した肌はバリア機能が弱まり、紫外線などの外的刺激の影響を受けやすく、シミができやすくなります。乾燥した肌は、角質がスムーズに剥がれ落ちずに厚く硬くなっていき、ターンオーバーも遅れがちに。すると、シミができやすいだけでなく、肌の透明感もなくなってしまいます。

30代は、蓄積されたメラニンが表面化(シミ)するだけでなく、仕事や育児のストレスが活性酸素を増加させメラノサイトを刺激したり、妊娠、出産でホルモンバランスが乱れたりと、内面からもシミへの刺激が増えやすい時期です。

 

30代のシミへの対策のポイント3つ

①UVケアはしっかりと。
これからのシミやすでにあるシミのためにも、UVケアは今まで以上に
しっかりと行いましょう。今あるシミは薄くても、紫外線に刺激されることで、
どんどん濃くなってしまいます。春に向かって、乳幼児期の子供をもつ人も多い
30代の方は、公園などで遊ぶ時間も長くなってきますので、
日焼け止めをしっかり塗って外出しましょう。

 

②保湿ケアを十分に。
乾燥を放置せず、保湿ケアを十分に行いましょう。潤いのある肌はバリア機能が働いて、紫外線などの外的ダメージからしっかりと守ってくれます。肌のターンオーバーも正常に働きやすくなり、シミの元の排出を促します。また、潤っている肌は、それだけで透明感が増し、くすみやシミを感じさせません。

 

③美白化粧品を取り入れる。
20代までは日焼け止めなどの予防ケアに力を入れていた方も多いと思いますが、シミが目立ち始めた30代からは、美白化粧品で本格的な美白ケアを始めましょう。乾燥して角質層が厚くなった肌では、せっかくの美白成分が浸透してくれませんので、乾燥が特に気になる方は、まずは保湿化粧水などで保湿をしてから美白化粧品を使用しましょう。

30代は、基礎代謝が低下しはじめる年代です。栄養バランスの良い食生活とウォーキングやヨガなどの適度な運動で基礎代謝をアップさせ、身体のなかから、肌のターンオーバーの周期を整えましょう。

 

40代のシミの原因と対策

40代のシミの主な原因は、これまでに蓄積されてきた紫外線のダメージ。
老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)となって表面化します。
外出の際には、日焼け止めをしっかり塗って、日中のUVケアを万全に。
春に向かって、日傘や帽子も取り入れていきましょう。

40代のシミケアポイント3つ

①ビタミンC誘導体などの美白有効成分
老人性色素斑には、ビタミンC誘導体やハイドロキノンなどの美白有効成分が効果的です。美容クリニックなどでレーザー治療をする方も多いですが、大切なのは日々のお手入れ。美白有効成分を配合した化粧品でのお手入れを習慣にしましょう。


②肌の代謝を助けるピーリング

ターンオーバーが乱れがちな40代の肌には、ピーリングもおすすめです。40代になるとターンオーバーの働きが衰え、若いころは4週間だった肌の生まれ変わりが、週間もかかってしまいます。するとメラニン色素がうまく排出されず、シミとなって肌に残ってしまうのです。ピーリングは、古い角質を取り除いて肌の新陳代謝を促し、美白成分がしっかり浸透する肌に整えてくれます。

③女性ホルモンを補う
そして40代は、閉経が近づくにつれて、エストロゲン(卵胞ホルモン)が減少し、ホルモンバランスが乱れてきます。ホルモンバランスの乱れはシミの原因の一つです。十分な睡眠や適度な運動を取り入れて、ストレスを溜めずに、自律神経のバランスを整えることが大切です。また、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが多く含まれる、納豆や豆腐、豆乳などの食物を摂取することも有効です。

 

50代のシミの原因と対策

50代の女性のシミは、加齢による肌の乾燥とターンオーバーの周期が遅くなることが主な原因です。肌のハリや水分量を保持するコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は、20代後半をピークに減少します。特にコラーゲンは、50歳になると20歳の半分以下になってしまいます。皮脂の分泌量も減少しますので、肌はどんどん乾燥していき、角質肥厚が起こり、ターンオーバーの周期が乱れてしまうのです。
また、50代にさしかかると、ほとんどの女性は閉経を迎えます。
閉経後は女性ホルモンバランスが減少したり、身体の基礎代謝が低下するため、シミの原因となります。今までのようなシミケアだけでは、太刀打ちできなくなってくるのがです。

 

50代からのシミケア、ポイントは3つ

①マッサージで代謝を促す。
年齢を重ねるにつれ、表情が乏しくなってきます。顔の表情筋は使わないと衰えたり、凝り固まったりするので、意識的に筋肉をほぐしましょう。マッサージで血行を良くすることで肌の代謝がアップします。すると、ターンオーバーの乱れが整い、シミの排出もスムーズになるのです。
※マッサージ方法は、「シワ・たるみ対策には、保湿&血行促進!」の記事を参考にしてください。


②女性ホルモンを整える。
女性は、45歳ごろから女性ホルモンが急激に減少しはじめ、50歳前後で閉経を迎えます。まで女性ホルモンに守られていた心と身体や肌に、大きな変化が現れます。
シミもそのひとつです。女性ホルモンが減少すると、シミの元となるメラニンが増加してしまいます。シミを増やさないためには、女性ホルモンのバランスを整えてあげることが大切です。ストレスはホルモンバランスに大きな影響を与えますので、ストレス解消のために、適度に身体を動かしましょう。特に社交ダンスやフラダンスなどの趣味は、適度な運動になるだけでなく、「見られる」という他者の視線を意識し、女性ホルモンが活性化されるのでおすすめです。


③保湿力の高い美白化粧品を使用する。
シミケアに欠かせない美白化粧品ですが、50代は若いころと比べ、肌の乾燥が進んでいます。そのため、50代から使う美白化粧品は、プラセンタやコラーゲン、ヒアルロン酸などうるおい効果の高い成分が配合された化粧品を選んでください。

 

以上のように、シミは、紫外線などの外的要因だけでなく、女性ホルモンなどの内的要因も関係しています。シミは、女性の人生と切っても切れないもの、と言っても過言ではないかもしれません。自分の年齢に合わせたシミケアを取り入れて、うまくコントロールしていきましょう!