春肌のピンチを救う!

春肌のピンチを救う!

2018年3月21日

この記事の監修者
薬剤師・アロマセラピスト
三矢朝美 先生

日に日に暖かくなり過ごしやすくなってきましたが、実は、春は一年の中で、もっとも肌不調を感じやすい時季です。気温が3日間低く、4日間高いのを繰り返す三寒四温に合わせようと、肌の皮脂量が増えたり減ったり。また昼と夜の寒暖差も大きく、肌は不安定になり、肌荒れやニキビなどのトラブルが起きやすくなります。さらに、強い春風に乗ってやってくるホコリなどの刺激物や花粉の影響で、かゆみや赤み、カサつきが起きることも。そして、春は新生活のスタートの時季でもあり、環境の変化でストレスが溜まり、肌は揺らぎやすいのです。ワクワクする新しい季節、春肌の不調に悩まないために、しっかり対策をして臨みましょう!

春に訪れる肌不調の原因

春の肌荒れ、主な原因は、大きく分けて5つあります。

①花粉
花粉が肌に付着すると肌が敏感になり、「肌が熱っぽく、赤くなる」「乾燥が酷くなり、かゆくなる」「いつもの化粧水がピリピリとしみる」「肌がゴワついてメイクがのらない」などの症状が現れます。くしゃみや目のかゆみなどの症状が現れず、花粉症と思っていない方でも、花粉が原因の肌荒れを起こすことがあります。症状は、肌が露出している部分に現れますが、皮膚が薄い目の周りや首元は、かゆいからとかいたり、こすったりすると黒ずんで色素沈着になりやすいので、注意が必要です。


②PM2.5・黄砂

例年、春から夏にかけて中国大陸から偏西風にのって飛んでくる黄砂。黄砂は、汚れやホコリ、大気汚染物質(PM2.5)を一緒に運んで来て、人体に悪影響を及ぼします。黄砂は、花粉よりも粒子が細かく、肌に付着すると、肌荒れを起こす原因となります。

③紫外線
3月は、日差しが強くないので紫外線の影響は少ないだろうと思いがちですが、3月、4月でも紫外線量は9月相当の量が降り注いでいます。1日の中での紫外線のピークは昼の12時ごろですが、朝10時にはすでに紫外線はかなりの量に達し、午後2時まで続きます。不安定な春肌が紫外線の刺激を受けると、シミやシワなどの肌トラブルを招きやすくなります。

 

④気温
日ごとや1日の中で寒暖の差が激しい春は、冷たい風が吹き空気が乾燥した日があったかと思うと、コートのいらない汗ばむような陽気の日もあります。肌は、このような気温の変化に対応できず、皮脂量が不安定になり、ベタついたり、粉をふくほど乾燥したりします。また、ターンオーバーも乱れがちになり、肌表面に角質がたまり、ゴワついたり、くすんだりします。

⑤生活環境
春は新生活がスタートする季節。子供の入学や就職、自身や配偶者の転勤、異動、昇進など、生活環境の変化で、ストレスを感じることが多くなります。ストレスを受けると自律神経のバランスが乱れ、肌の免疫力が低下します。敏感肌やニキビなどの肌トラブルを起こしやすくなります。

 

 

春肌には何が起こっている?!

春肌は冬の乾燥のダメージにより、肌表面のバリア機能が低下しています。

バリア機能が低下すると、花粉やホコリなどの異物、紫外線などの外部刺激が侵入して、かゆみや赤み、乾燥を招きます。肌内部の水分も蒸発しスカスカになりハリを失い、シワやたるみも引き起こします。また、自律神経が乱れることで肌のターンオーバー(生まれ変わり)が滞って、肌表面がくすんだり、ゴワついたりします。

さらに皮脂量も不安定になっているで、ニキビができやすくなったり、肌表面がベタついて、メイク崩れが起こったりするのです。

 

春肌のピンチ脱出法

春の肌不調を防ぐには、「丁寧なスキンケア」と「生活習慣の改善」で、肌のバリア機能を正常に保つことが大切です。

【丁寧なスキンケア】

春の肌は、外部刺激と環境の変化についていけず、バリア機能が低下し、大変敏感になっています。ゴシゴシこすったり叩いたりせず、いつもよりさらに丁寧に、肌を扱うよう心がけてみてください。

 

①優しく洗顔
外出先から帰宅したら早めに洗顔を行い、花粉やホコリ、汚れなど、肌に付着した刺激物を、まずは落とすことが大切です。しかし、バリア機能が低下した春の肌には、極力刺激を与えたくないので、ミルクやクリーム、ジェルタイプのクレンジングで、優しく汚れやメイクを落としましょう。

洗顔料は、きめ細やかな泡をしっかり泡立て、手で肌をこすらず、泡で包み込むように洗いましょう。すすぎの際も、手でこすらず、35度前後のぬるま湯で丁寧に泡をすすぎましょう。お湯の温度が高すぎたり、シャワーなどの強い水圧ですすぐと、皮脂を落とし過ぎてしまい、バリア機能がさらに低下してしまいますので、注意しましょう。

 

②洗顔後すぐ保湿ケア

洗顔後の肌は、角質層に含まれる水分が蒸発しやすい状態になっています。洗顔後はすぐに、たっぷりの化粧水で肌に水分を与えましょう。赤みや、かゆみの出やすい頬骨部分には、化粧水をコットンに含ませて肌に乗せる、コットンパックがおすすめ。炎症状態の肌を鎮静化して、うるおいをしっかり届けてくれます。お手入れの最後は、乳液やクリームで、肌から水分が逃げないよう、しっかりフタをしましょう。乳液やクリームは、外部刺激からも肌を守ってくれます。


③紫外線対策
バリア機能が低下した肌に、紫外線は大敵。刺激が肌内部に届いて、シミやシワ、たるみの原因となります。春の日差しだからと油断せず、日焼け止めをしっかり塗りましょう。肌荒れが続いていて、なるべく肌に負担をかけずに紫外線対策をしたい方には、UV対策も兼ね備えたBBクリームやCCクリームがおすすめ。保湿成分や整肌成分が配合されており、荒れた肌を整えてくれます。肌荒れしているから何も塗りたくない…、と、すっぴんで出かけるのはNG。バリア機能が低下した肌に、花粉や黄砂、紫外線などの刺激を直に受けてしまいます。

 

【生活習慣の改善】

春肌の不調には、身体のなかから整えることも重要なポイント。食事や生活のリズムを改善することで、ストレスも軽減されて肌の状態も良くなります。

①セラミドと緑黄色野菜
バリア機能を高めるには、セラミドが含まれる食材を摂りましょう。セラミドは保湿成分として有名ですが、体内から取り入れるのも効果的。ブロッコリー、とうもろこし、こんにゃくに多く含まれます。また、βカロテンが多く含まれる、春菊、かぼちゃ、ニンジン、ピーマンなどの緑黄色野菜もおすすめ。βカロテンは、体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を丈夫にして抵抗力を高める作用があり、肌荒れを予防してくれます。


②身体を温める

身体が冷えると血行が悪くなり、肌荒れや乾燥につながります。身体を冷やさないためには、38~40℃くらいの湯で20~30分、半身浴で温まることがおすすめです。程よい汗をかくと、身体に溜まった老廃物をスムーズに排出できます。また、寝る前に一杯の白湯を飲んで寝ると、体が温まり、睡眠も深くなります。


③質の良い睡眠

私たちの肌は、寝ている間ターンオーバーが起こり、日々新しく生まれ変わっています。徹夜したり、熟睡できない日が続くと肌の調子が悪くなるのは、ターンオーバーに重要な役割を担う成長ホルモンの分泌が減ることが、主な原因です。成長ホルモンは、眠り始めてから3時間程までの深い眠りの時にたくさん作られます。深く、質の良い睡眠のためには、寝る前のカフェインやアルコールは控えましょう。また、明るい照明や光は、能に強い刺激を与えてしまいます。照明は間接照明にし、TVの視聴や、パソコン、スマートフォンの使用は控えましょう。

春は、肌も心も落ち着かない季節。新しい生活で慣れないことも多いと思いますが、丁寧なスキンケアと規則正しい生活を心がけて、イキイキとした美肌を手に入れてください!