朝も洗顔料を使っていいの?肌状態や肌質に合わせた洗い方のポイント

朝も洗顔料を使っていいの?肌状態や肌質に合わせた洗い方のポイント

2018年7月27日

この記事の監修者
形成外科医
後藤真理 先生

朝、洗顔するとき、洗顔料を使っていますか?中には朝の洗顔では水しか使わないと決めている人もいるでしょう。朝の洗顔で洗顔料を使用するべきか否かというテーマは、美容に関心がある人たちの間でたまに議論されています。ただ、実際にはどちらか一方が正解ということはなく、肌タイプやコンディションによって対処法は異なるものです。毎日行う洗顔だからこそ、正しい方法を押さえて、美肌に導いていきましょう。

この記事では、朝の洗顔方法のポイントについて肌タイプや状態別にご紹介します。

朝は洗顔料を使う?使う派・使わない派それぞれの理由

そもそも、なぜ朝に洗顔料を使わなくても良いと言われているのでしょうか。朝に洗顔料を使うべきか否か、双方の考え方を確認しましょう。

 

  • 朝に洗顔料を使う必要性

必要派・不要派ともに肌の皮脂の状態を意識したケアをしています。夜と朝の皮脂の状態に注目して、それぞれの主張をお伝えします。

 

・必要派

朝も洗顔料が必要とされる理由には、水やぬるま湯のみの洗顔では、脂分である皮脂を落としにくいという考えがあります。夜寝ている間にも皮脂は分泌され、その成分の一部は時間の経過とともに常在菌によって分解され、変性皮脂に変わっていきます。変性皮脂とは、肌に付いた皮脂が長時間経過して酸化したものです。変性皮脂をそのままにしておくと、肌が水分を保つ力や異物の侵入を防ぐバリア機能が低下し、毛穴が開いたり、ニキビができやすくなったりすると言われています。そのため、朝にきちんと洗浄して洗い落としたほうが良いという考えです。

 

・不要派

一方、朝の洗顔料を不要とする主張の背景にあるのは、肌を自然にコーティングしている皮脂を落としすぎないほうが良いという考えです。寝ている間も分泌されている皮脂(脂分)は、汗(水分)と混ざって皮脂膜となり、肌を守る大切なバリアとなります。

特に、乾燥肌や敏感肌の人は朝に洗顔料を使うと肌の潤いを奪い、余計な刺激を与えてしまうおそれがあると言われています。バリア機能を高めるには、天然のクリームといえる皮脂膜を落とさないほうが良いという主張です。

 

  • 肌の状態に合わせたスキンケアが重要

必要派と不要派ともに一理あり、どちらが正しいとは一概には言い切れません。

同じ人の肌でも、季節や体調によって状態は変わります。朝起きたらベタベタして脂分が多い状態のときは、洗顔料を使ったほうが良いでしょう。逆にカサカサと乾燥していたり、ヒリヒリして敏感になったりしているときは、洗顔料を使うと刺激を受け、症状を悪化させてしまうかもしれません。水かぬるま湯で優しく洗う程度にとどめたほうが良い場合もあります。大切なのは、自分の肌タイプやコンディションに合わせ、適切なケアを行うことです。

朝・夜の肌の違いと洗顔時のポイント

同じ洗顔でも、朝と夜では汚れの種類が異なります。汚れの特徴をふまえ、朝・夜それぞれの洗顔のポイントを押さえましょう。

 

  • 汚れの違い

・朝

朝起きて、自分の顔が汚れていないように見えても、肌には古い角質や老廃物が付いている場合があります。夜、寝ている間に成長ホルモンが分泌されてターンオーバーが促されると、古い細胞が上の層へと押し上げられていき、表面の角質層まで上ると最後は垢になります。こうした角質や老廃物に加え、空中のチリやホコリなどのゴミも付着しているのが朝の肌の特徴です。

 

・夜

夜の洗顔では、日中に活動している間に分泌された皮脂、雑菌などを落とす必要があります。また、クレンジングでメイクを浮かせて落とした後も、皮脂や汚れが残っていたり、酸化した日焼け止めが付着していたりする場合があるので丁寧に洗い流すことが大切です。

 

  • 洗顔のポイント

・朝

朝は、変性皮脂や古い角質、付着した汚れを落とすことがポイントです。

洗浄しすぎて潤いを奪いすぎると肌トラブルの原因になることがあるので、バリア機能を維持し、乾燥を防ぐことを意識しましょう。低刺激の洗顔料を使い、洗顔後は化粧水、乳液などの基礎化粧品ですぐに保湿してください。また、朝は肌に負担をかけるピーリングをするのは避けたほうが良いでしょう。

 

・夜

夜の洗顔のポイントは、肌に残った化粧品の成分や外気に触れて付着した汚れをしっかりと落とすことです。毛穴の開きや黒ずみなどが気になるときは、夜の洗顔後にピーリングを行いましょう。ピーリングをする頻度の目安は、一週間に一回です。

夜の洗顔後は、念入りに化粧水、美容液、乳液、クリームでスキンケアを行い、肌のハリ、潤いを保つことが大切です。

 

朝の洗顔方法の基本と肌タイプ別のポイント

朝の洗顔の方法は、肌タイプやコンディションに応じて判断することが大切です。基本的な洗顔方法と肌タイプ別のポイントについてお伝えします。

 

  • 朝の洗顔方法の基本

朝、洗顔料を使用するかどうかは、その日の肌の状態から判断しましょう。

まずは、健やかに新陳代謝が行われている普通肌の人の洗顔方法をご紹介します。

洗顔時のポイントは、よく泡立てることです。額から鼻のTゾーン、あごなど皮脂の多い部分に泡を乗せたら、指先で優しく洗い、汚れを落としていきます。目元や口元は乾燥しやすいため、洗いすぎに注意しましょう。

洗い終えたら、洗顔料が残らないようにしっかりとすすぎ、汚れを落とします。清潔なタオルで、こするのではなく押さえるように優しく水気を拭き取っていきましょう。

その後は乾燥しやすくなっているので、基礎化粧品で基本のスキンケアを行い、十分に保湿することが大切です。

 

  • オイリー肌(脂性肌)

顔のテカリが気になるオイリー肌の人は、基本的に洗顔料を使って皮脂汚れを落とすと良いでしょう。ただし、泡立てた洗顔料で丁寧に優しく洗うことが大切です。皮脂をしっかり落としたいからといって、ゴシゴシと強く洗うと乾燥を招き、ますます皮脂が分泌されるという悪循環に陥ってしまうおそれがあります。皮脂を落としすぎないことに注意して洗顔し、洗顔後は必ず基礎化粧品で十分に保湿しましょう。

 

  • 乾燥肌、敏感肌

乾燥肌や敏感肌の場合、ぬるま湯のみの洗顔で良いケースもあります。

カサカサ感が気になるときや洗顔後に肌のつっぱりが感じられるときは、洗顔料で洗うと余計に乾燥を招くおそれがあるからです。また、化粧水がしみるなど、皮膚が敏感になっている状態のときも、洗顔料で皮脂を落としてしまうと、かえって症状を悪化させかねません。

ぬるま湯のみでは十分に洗浄できず、汚れやザラザラ感が気になるときは、添加物の少ない洗顔料でTゾーンやあごなど皮脂の多い部分を中心に洗うと良いでしょう。優しく洗ってすっきりと皮脂を落とした後は、十分に保湿してください。

 

  • 混合肌

皮脂の多い部分、乾燥しがちな部分が混在する混合肌の場合、部位ごとに肌のコンディションに応じた洗い方をしましょう。Tゾーンなどの皮脂が多い部分は洗顔料を泡立てて洗い、乾燥が気になるところは軽く洗い流すのみにします。

洗顔後も、特に乾燥しやすいパーツは念入りに保湿しましょう。

 

肌タイプやコンディションに合わせた洗顔が美肌を育む

朝の洗顔方法は、肌タイプやコンディションによって異なります。余分な皮脂や汚れはきちんと落としつつ、乾燥しやすい部分は洗いすぎないように注意して、丁寧な洗顔を心がけましょう。また、どのような洗顔をした後も、必ず十分に保湿することが大切です。自分の肌のコンディションをきちんと見極めて適切なスキンケアを行い、美肌を育んでいきましょう。


この記事の監修者
形成外科医
後藤真理 先生