甘酒ですべすべの美肌に!体に嬉しい成分と美容効果、飲み方を紹介

甘酒ですべすべの美肌に!体に嬉しい成分と美容効果、飲み方を紹介

この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生

甘酒は優れた栄養素を含み、「飲む点滴」とも呼ばれて親しまれている、伝統的な発酵食品です。お正月に飲む飲み物のイメージがある人もいるかもしれませんが、甘酒を飲むと美肌効果が期待できるとして、近年では女性を中心に人気があります。

甘酒には具体的にどんな成分が含まれていて、どのような美容効果が得られるのでしょうか。

この記事では、甘酒の成分の効能や、美容・健康効果、アレンジ方法と飲むときのポイントなどについてご紹介します。

甘酒の種類と体に嬉しい成分

甘酒は主に2種類に分かれます。ここでは、それぞれの特徴と成分についてご紹介します。

 

  • 甘酒の種類

甘酒には、米麹から作られたものと酒粕から作られたものの2種類があります。

米麹は、蒸した米に麹菌を散布し、繁殖させて作ります。米を発酵させるとブドウ糖などの甘み成分が作られ、砂糖を加えなくても自然な甘みを感じられるようになります。

一方の酒粕は、米麹に酵母菌を加えてさらに発酵させて作ります。栄養成分が凝縮され、味に豊かなコクが感じられます。

 

カロリーを気にするなら、米麹から作られた甘酒がおすすめです。米麹製のものは米由来の甘みを利用して砂糖無添加ですが、酒粕製の甘酒には砂糖が加えられています。そのため、酒粕製の甘酒は、砂糖の分だけカロリーが高くなります。また、酒粕製の甘酒にはごく少量ですがアルコールが含まれているため、子どもはもちろん、妊娠中の人やお酒に弱い人は飲まないようにしましょう。

健康や美容を目的に飲む場合、米麹と酒粕はそれぞれ含まれている栄養素の含有量が異なるため、一概にどちらが良いとはいえません。米麹と酒粕を合わせて作られている甘酒もあります。

 

  • 甘酒に含まれる主な成分とは

・コウジ酸

甘酒作りに欠かせない麹に多く含まれている成分です。シミの原因となるメラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ効果があります。

 

・ビタミンB群

ビタミンB群は脂肪や糖の燃焼を促したり、皮膚や粘膜を正常に保ったりする働きがあります。また、疲れを回復させる効果も期待できます。

 

・フェルラ酸

ポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用があります。新陳代謝の促進や活性酸素の抑制に役立ち、エイジングケアに効果が期待できます。

 

・消化酵素

消化酵素のアミラーゼとプロテアーゼは、体内に取り込まれた栄養を効率的に分解し、エネルギーに変換します。そのため、脂肪の蓄積を防ぐことができます。

 

・食物繊維

便秘解消のほか、胃の中で糖質や脂質を吸着して体内への吸収を抑えてくれます。

 

・オリゴ糖

大腸で善玉菌のエサとなり、ビフィズス菌などを増やして腸内フローラを正常な状態に保ちます。腸内環境を改善し、便秘解消に効果的です。

 

・システイン

アミノ酸の一種であるシステインは、メラニンの生成を抑えてシミを防ぎます。また、ターンオーバーを正常に保ち、できてしまったシミを薄くする働きもあります。

 

・ブドウ糖

満腹感が得られやすく、エネルギー代謝が良い成分です。脳の栄養にもなります。

 

甘酒がもたらす美容と健康への効果

甘酒には多数の栄養素が含まれていることがわかりました。ここでは、健康や美容にもたらす効果について見てみましょう。

 

  • 肌や髪を美しくする

・美肌効果

コウジ酸は、肌のシミを防いで美白効果があるといわれています。また、肌のきめも整えてくれるため、毛穴が目立たないツルンとした肌を目指せます。

ビタミンB2とフェルラ酸は肌の新陳代謝を活発にするため、肌にツヤやハリが出て若々しくなれるでしょう。

 

・保湿効果

ビタミンB群は皮膚や粘膜の再生を促し、肌の潤いを保ちます。また、肌表面にある天然の保湿成分はアミノ酸からできているため、アミノ酸をとると体内から保湿成分を作り出すことができます。

 

・髪を美しくする

ビタミンB群は新陳代謝を正常に保つため、ツヤのある美しい髪をつくります。ビタミンBの一種であるビオチンは髪のキューティクルを整え、白髪や抜け毛の予防にも効果的です。アミノ酸の一種であるシステインは、髪を丈夫にして抜け毛を防ぐ役割があります。

 

・ダイエット効果

ブドウ糖は体を動かす筋肉や肝臓に取り込まれて、すみやかにエネルギーに変えられるため、体内に蓄積されにくいという特徴があります。血糖値の上昇も速く、すぐに満腹感を得られるので食欲が抑えられます。また、パントテン酸の働きでエネルギー代謝が高くなり、脂肪燃焼を促進します。

 

・アンチエイジング

フェルラ酸やエルゴチオネインは抗酸化作用が強く、酸化による老化を防ぎます。また、酵素は細胞の生まれ変わりを促進し、若々しい素肌を保ちます。

 

  • 体の調子を整える

・整腸効果

食物繊維は、腸内の蠕動(ぜんどう)運動を促進します。また、オリゴ糖は善玉菌を増やして悪玉菌を減らし、腸内環境を整えてくれます。食物繊維とオリゴ糖を同時に摂取すると、便秘解消に効果的です。甘酒には麹由来の食物繊維が入っています。

 

・免疫力アップ

甘酒はブドウ糖・ビタミンB群・パントテン酸・ビオチンなどが含まれ、免疫力のアップや滋養強壮に役立ちます。

 

・集中力を高める

ブドウ糖などの糖分は脳のエネルギー源になるため、集中力・思考力のアップが期待できます。

 

・不眠解消

甘酒に含まれているアミノ酸の一種GABAやパントテン酸はストレスを和らげ、リラックス効果があるといわれています。就寝前に一杯の甘酒を飲むことで、副交感神経が優位になり、不眠が解消される可能性があります。

 

甘酒のアレンジレシピと飲む際のポイント

甘酒は栄養がありますが、味に癖があるため、中には苦手な人もいるでしょう。ここでは、甘酒の癖を和らげるアレンジ方法と、飲むときのポイントをご紹介します。

 

  • 甘酒のアレンジレシピ

甘酒の独特な香りや味が苦手な人や、同じ味に飽きやすい人におすすめなのが、甘酒とほかの素材を合わせるアレンジ方法です。甘酒が持つ独特の癖が和らぎ、バリエーション豊かなおいしさを楽しめます。

 

・フルーツを加える

甘酒に好みのフルーツを加えると飲みやすくなります。作り方は簡単で、イチゴ・リンゴ・バナナ・キウイなどを用意し、50mlの甘酒と一緒にミキサーにかけるだけです。フルーツをすりこぎでつぶして混ぜる方法も良いでしょう。フルーツを多めに入れると飲みやすくなるので、お好みで量を調整してみてください。

 

・甘酒豆乳

甘酒と豆乳を1:1で混ぜ合わせます。豆乳に含まれる大豆イソフラボンが、コラーゲンの生成を助けます。また、豆乳には脂肪の蓄積を防ぐ大豆サポニンが含まれているため、肥満の予防にも効果が期待できます。甘酒と豆乳それぞれの美容効果をまとめて摂取できるのが魅力です。

 

・抹茶、きな粉を加える

食物繊維を豊富にとれるアレンジレシピです。甘酒の強い甘みが苦手な人は、抹茶を適量加えると飲みやすくなります。抹茶にはビタミンCやカテキンが含まれているため、健康と美容にも効果的です。

また、甘酒にきな粉をプラスしてもおいしくなり、食物繊維と大豆イソフラボンを一緒に摂取できます。

 

  • 甘酒を飲む際のポイントと注意点

甘酒は飲む時間帯によって、より効率的に効果を得られます。

朝に飲む甘酒は、血圧改善やダイエットに最適です。血圧を上昇させるホルモンは、日中によく働くため、甘酒を朝のうちに飲むと、血圧を安定させて上昇を防ぐことができます。また、基礎代謝が上がり、一日中効率よくカロリーを消費できるでしょう。

夜に飲む甘酒は、神経の興奮を抑える働きがあるため、寝付きが良くなって質の良い睡眠につながります。

なお、甘酒のカロリーは決して低くないため、一日にコップ一杯が適量とされています。糖分も含まれていますので、飲みすぎには注意しましょう。

 

効果を実感するなら一日一杯の習慣を続けましょう

甘酒は体に良い成分が含まれているため、食生活に取り入れたいものの一つです。ただし、原料が米麹か酒粕かによって栄養素は異なり、酒粕による甘酒は少量ながらもアルコールが含まれていて、カロリーも少し高めです。市販品を購入するときは、どちらの原料で作られているのかを確認しましょう。

健康や美容に関する効果は人それぞれなので、即効性を求めず、長く飲み続けるのが理想的です。フルーツや豆乳などによるアレンジをしながら、毎日一杯ずつ飲み続ければ、きっと嬉しい効果が徐々に表れるでしょう。


この記事の監修者
ドクター小池クリニック 院長
小池佳嗣 先生