美容と健康の大敵!活性酸素

美容と健康の大敵!活性酸素

2018年4月18日

この記事の監修者
薬剤師・アロマセラピスト
三矢朝美 先生

同窓会で久々に会った友人に、驚くことはありませんか。同じ年齢でも、あの頃のまま若々しい人もいれば、年齢よりも老けて見える人も…。老化のスピードは人によって違いますが、その鍵を握るのが「活性酸素」です。身体を錆びつかせる活性酸素をコントロールし、「いつまでも若々しい人」になりましょう!

活性酸素とは?

私たちは呼吸によって大量の酸素を体内に取り入れていますが、そのうちの約2%が強い酸化作用を持つ「活性酸素」に変わると言われています。

もともと活性酸素は殺菌力が強く、体内に侵入したウイルスや細菌を撃退する大切な役割があります。ところが必要以上に増えてしまうと、健康な細胞や遺伝子までも攻撃(酸化)してしまうため、老化の引き金になります。活性酸素が増えると、肌荒れやシミ・シワの増加、疲れが取れない、風邪を引きやすくなる、さらに、動脈硬化やガンなど、生活習慣病につながります。

活性酸素によって起きる「酸化」とは、物質と空気(酸素)が反応して起きる化学反応のことです。リンゴを切ったあとに時間が経つと切り口が茶色くなったり、鉄が錆びたりするのも「酸化」です。人間の場合、呼吸によって取り入れた酸素の一部が、化学反応が起こりやすい活性酸素へと変化します。先ほど述べたように、活性酸素が増えると、身体に様々な老化現象をもたらします。それが「身体の酸化」です。人間の身体には、活性酸素を抑えるための抗酸化酵素が備わっていますが、年齢とともにその量は減少していくため、抑えきれなかった活性酸素が酸化を促進し、老化現象が起きやすくなります。

活性酸素が増える生活習慣

活性酸素が増える原因は、紫外線、ストレス、喫煙など、たくさんあります。

 

①紫外線

紫外線を浴びると、身体を守ろうと活性酸素が発生します。特に、肌に直接紫外線を浴びると、強力な活性酸素が生まれ、シミやシワの原因となります。

 

②ストレス

ストレスを受けると、身体はストレスを緩和しようと「副腎皮質ホルモン」を分泌します。また、ストレスで一時的に血液の流れが悪くなり、その状態から戻るときに活性酸素が発生します。これを繰り返すことで、酸化が促進されます。

 

③喫煙

タバコを吸うと、ニコチンやタールなど、タバコに含まれる有害物質が体内に入ります。身体は細胞を守るため、有害物質を撃退すべく、大量の活性酸素を作り出します。また、抗酸化物質であるビタミンCがタバコによって破壊されてしまうので、酸化がさらに進んでしまいます。


④過度な飲酒

お酒を飲み過ぎると、肝臓がアルコールを分解するときに、活性酸素が発生します。飲酒量の多い人は量を控えるのはもちろんですが、アルコールに弱い人は分解能力が低いため、より多くの活性酸素が発生してしまうので、注意が必要です。

⑤激しい運動

激しい運動をすると、呼吸量が増えて酸素が多く取り込まれるため、必然的に活性酸素も普段より多く発生します。ウォーキングやアクアビクスなどの軽めの運動は、抗酸化酵素の働きを高めてくれるのでおすすめです。

 

⑥食べ物

食品添加物は人工的に作られたものなので、摂取すると身体が有害物質と認識し、食品添加物を攻撃するため、活性酸素を多量に発生します。また、脂質の多いものや酸化した食べ物も、活性酸素を生み出してしまいますので、注意が必要です。

 

<食品添加物の多い食べ物>
・ハムやソーセージなどの加工食品

・出来合いのお惣菜

・レトルト食品

 

<脂質の多い食べ物>
・マーガリン

・焼き菓子などに含まれるショートニング

 

<酸化した食べ物>
・インスタント食品

・スナック菓子

 

肌や身体に影響を与える活性酸素

間違った生活習慣により過剰に増えてしまった活性酸素は、肌や身体を酸化させ、様々な影響をもたらします。


①シミ・くすみ、シワ・たるみなどの肌老化

活性酸素による肌への悪影響の最たるものは、シミです。紫外線を浴びることで大量の活性酸素が生成され、酸化します。メラニンは、活性酸素から肌を守ろうとして生成されますが、多すぎるとシミやくすみの原因になります。

また、活性酸素が増えると、肌のコラーゲンやエラスチンにもダメージを与え、潤いやハリ、弾力性が衰えて、たるみやシワができやすくなります。

 

②白髪

活性酸素による酸化は、髪にも影響をもたらします。活性酸素が増えると、髪の黒い成分の元となる「メラノサイト」を攻撃します。するとメラニンがつくられなくなり、白髪となるのです。

 

③免疫力の低下

活性酸素が大量に発生すると、身体の免疫細胞がきちんと働くことができず、免疫力が落ちてしまいます。そのため、風邪を引きやすくなったり、疲れやすくなったり、アレルギーなどの症状が出やすくなったりします。

 

④生活習慣病やガンなどの病気

増え過ぎた活性酸素は、糖尿病や動脈硬化、肝機能障害や脂質異常症などの生活習慣病やガンの原因となります。

 

抗酸化力を高める食材

活性酸素は普通に生活しているだけでも作られるので、誰しも老化現象は避けられません。しかし「抗酸化力」を高めることで、活性酸素の過剰な発生を抑えたり、肌や身体の酸化を予防できます。抗酸化力は年齢を重ねるとともに減少しますので、高める努力が不可欠です。

 

抗酸化力を高めるのに一番手軽な方法は食事です。食材には、活性酸素の働きを抑えるさまざまな抗酸化成分が含まれています。抗酸化成分を含む食材を、なるべく多くとることが大切です。

 

<抗酸化成分を含む食材>

①「ビタミンC」…レモン、アセロラ、イチゴ

ビタミンCは、水に溶けやすく熱に弱いので、生の状態で摂るのがおすすめです。


②「ビタミンE
」…ナッツ類、アボカド、まぐろ

アボカドは非常に栄養価が高い食べ物で、強力な抗酸化作用をもつビタミンEのほか、ビタミンA、美白効果のあるグルタチオンや、血液をサラサラにするオレイン酸などを含み、高い抗酸化作用が期待できます。

 

③ポリフェノール…チョコレート、ココア、赤ワイン

チョコレートの原料であるカカオ豆に含まれる「カカオポリフェノール」は、手軽に摂れる抗酸化成分。チョコレートやココアに含まれています。また、赤ワインにはポリフェノールの一種であるカテキンやアントシアニン、レスベラトロールなどが豊富に含まれています。

 

④リコピン…トマト、スイカ、パプリカ

ビタミンEの100倍以上の抗酸化力をもつと言われるリコピン。リコピンを豊富に含む食材がトマトです。油に溶けやすい性質があるので、加熱して食べると、吸収がぐんと高まります。

 

⑤アスタキサンチン…鮭、カニ、エビ

鮭やカニ、エビの赤い色素が、アスタキサンチン。ビタミンEの約550倍、コエンザイムQ10の約1000倍の高い抗酸化力をもちます。

 

⑥カテキン…緑茶、抹茶、小豆

手軽に摂れる飲み物でも、抗酸化力は意識したいものです。カテキンを多く含む緑茶は、ビタミン類も多く含むので、抗酸化力を高めてくれます。

また、手軽に摂れる身近な食材のなかで抗酸化力が極めて高いと言われているのが、「バナナ」です。βカロテン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、リコピン、ポリフェノールなど酸化力の高い成分が豊富に含まれています。

 

人は誰しも老化には逆らえませんが、美容や健康に悪影響を及ぼす過剰な活性酸素を食い止めて、加齢に負けず、いつまでも元気で美しくありたいですね。喫煙や過度な飲酒は控え、紫外線対策やストレス解消方法を身に着けましょう。そして、加工食品などを避け、抗酸化力の高い食材を積極的に摂り、若々しい肌と身体を手に入れましょう!