防ぐが勝ち!春の紫外線対策Q&A

防ぐが勝ち!春の紫外線対策Q&A

2018年3月28日

この記事の監修者
薬剤師・アロマセラピスト
三矢朝美 先生

寒かった冬が少しずつ去り、春の兆しが感じられる日も増えてきました。思わずお出かけをしたくなりますが、ちょっと待って!いよいよ紫外線の季節がやってきます。紫外線は春先に増えて、8月まで多く降り注ぎます。春のお出かけの前に、もう一度、紫外線対策をおさらいしましょう!

Q1 なぜ春にも紫外線対策が必要なの?

A 春はまだ、肌が冬モード。紫外線のダメージを受けやすい状態です。

紫外線のピークは5月~8月ですが、3月、4月でも紫外線量は9月相当の量が降り注いでいます。1日の中での紫外線のピークは昼の12時ごろですが、朝10時にはすでに紫外線はかなりの量に達し、午後2時まで続きます。また、曇った日でも快晴の約60%程度の紫外線量があるので、「日差しが弱いから」「まだ朝だから」と油断せず、紫外線対策をする必要があります。

そして春はまだ、肌が冬モード。紫外線対策をしていない無防備で乾燥した肌が紫外線を浴びると、ダメージが大きくなってしまいます。 乾燥した肌はバリア機能が低下し、刺激を受けやすい状態。紫外線が肌内部まで侵入して炎症を起こし、深刻な乾燥肌になってしまいます。

 

Q2 紫外線で肌はどんなダメージを受けるの?

A 肌老化の80%は紫外線が原因です。

紫外線には、UV-A波とUV-B波の2種類があります。肌が黒くなって、いわゆる「日焼け」と呼ばれる原因はUV-B波。日差しの強い海でのレジャーやゴルフなどで焼き過ぎると、ヒリヒリとしてやけどのような状態になることも。しばらくして色素細胞からメラニンが作られ、シミの原因となります。

一方、毎日の生活の中で知らず知らずのうちに浴びてしまうのがUV-A波。肌の奥まで波長が届くので、長期的に浴び続けると、肌に炎症を引き起こしたり、肌内部の弾力を失わせ、シワ、たるみの原因になります。

肌老化の80%は紫外線が原因。どちらの紫外線も肌にダメージを与えるので、浴びないようしっかりと防ぐことが大切です。

 

Q3 日傘や帽子だけでなく、日焼け止めも塗ったほうが良いの?

A 日傘や帽子だけでは、照り返しには対応できません。

紫外線には、太陽から直接届く紫外線(直射光)や、空気分子やエーロゾル粒子に散乱されて届く紫外線(散乱光)のほかに、地表面で反射される紫外線(反射光)があります。

道路を歩いているときは、太陽からの紫外線だけでなく、アスファルトから反射された約10%の紫外線を浴びているといわれています。反射光には、日傘をさしたり、帽子をかぶっていても、万全ではありません。日焼け止めをしっかり塗ることが大切です。

(気象庁HPより)

 

Q4 曇りの日でも、日焼け止めは塗ったほうが良い?

A 天候に関わらず、日焼け止めは塗るようにしましょう。

日本の春は三寒四温と言われ、3日間寒い日が続いたあとに、4日間暖かい日が続くことが多くなります。寒い日は紫外線量が少なく感じられますが、うす曇りの場合は快晴の時より約80~90%、くもりの場合は約60%、雨の場合は約30%の紫外線量があります。また、雲の間から太陽が出ている場合には、雲からの散乱光が加わるため快晴の時よりも多い紫外線が観測されることがありますので、天候に関わらず、日焼け止めは必ず塗りましょう。

 

 

Q5 日焼け止めクリームの選び方は?

A 日常生活レベルならば、SPF15~30、PA+または++で十分防御できます。

日焼け止めクリームやジェルには「SPF(サン・プロテクション・ファクター)」によって、紫外線防止剤の効果が数値で表示されています。SPFは肌を赤くするUV‐B波の防止効果の指標で、数値が大きくなるほど効果も大きくなります。また、UV-A波の防止効果を示すPAは、+で表示され、プラスの数が多くなるほど、防止効果が高いとされています。国内最高値として認められているのは、「SPF50+・PA++++」になります。

春は、真夏の炎天下や海辺ほど、紫外線量が多くありません。日常生活レベルであれば、SPF15~30程度、PA+、または++で十分紫外線を防御することができます。無理にこすらなくても伸ばせる適量を、ムラ焼けしないよう隅々まで塗りましょう。朝塗っても、汗などで徐々に落ちてしまうので、こまめに塗り直すことも大切です。

 

Q6 日焼け止めを塗る時、注意することは?

A 首元、足の甲、耳、頭皮や髪…。忘れがちな部分にもしっかり日焼け止めを。

日焼け止めを塗る時、つい顔に重点を置きがちですが、首元にもしっかり塗りましょう。首は皮膚が薄く、乾燥しやすい部分なので、紫外線を浴び続けると弾力を失い、シワやたるみになりやすい部分なのです。首のシワが目立つと老けて見えてしまうので、こまめに日焼け止めを塗り、ストールやスカーフを巻いて、紫外線から守りましょう。

また、頭皮や髪も要注意。直射光が降り注ぐ空に一番近いのは、頭です。頭皮と髪は、顔よりも紫外線を多く浴びています。紫外線を受けた頭皮は乾燥して、ハリを失い、薄毛やふけの原因になります。また、髪は、表面のキューティクルがはがれ、乾燥してパサついてしまいます。スプレータイプの日焼け止めで、しっかり紫外線対策をしましょう。

足の甲、耳は、日焼け止めを塗り忘れがちな箇所。足の甲は、直射光が垂直に当たるので、日焼けしやすい部位です。耳は、髪を結んでいたり、短かったりすると、帽子をかぶっていてもむき出しになりやすいので、こちらも日焼け止めを忘れずに。

 

Q7 つい日焼けしてしまったときは、どうすれば良い?

A 肌の炎症を放置せず、丁寧なお手入れを。

①とにかく冷やす!

日焼けはやけどと同じ状態です。まずはしっかり冷やして、肌のほてりを鎮静させましょう。顔は、冷たい水に浸したタオルやビニール袋に氷を入れたもので、ヒリヒリ感が消えるまで、冷やし続けます。身体には、冷たいシャワーを弱めに当て、ボディタオルなどで肌をこすらないようにします。冷たい水を飲んで、身体の中から冷やすのも効果的です。

 

②美白化粧品でパック

冷やした後は、美白化粧品でスキンケアを。メラニン生成抑制作用などの美白効果が期待できるビタミンC誘導体配合の化粧水やクリームでのお手入れが効果的です。肌にじっくり浸透させるために、化粧水をたっぷり浸したコットンパックがおすすめです。

 

③保湿

日焼けして炎症を起こしている肌は、バリア機能が壊れ肌の保水能力が下がっているため、いくら保湿をしても水分が蒸発してしまいます。肌が健康な状態に戻るまで、皮膜効果の高いゲルタイプの保湿剤で、こまめに保湿しましょう。

 

④日焼け止め

日焼けしてバリア機能が低下している肌は、紫外線の影響を受けやすくなっています。日焼け止めをしっかり塗って、これ以上、紫外線ダメージを受けないようにしましょう。

 

Q8 日焼けに良い食べ物ってある?

A 日焼けに効果的なのは、ビタミンACE+リコピンです。

日焼けによって受けた肌のダメージを回復させるには、肌の生まれ変わりを助けてくれるビタミンA、C、Eを多く含む食品がおすすめです。

ビタミンA・・・レバー、うなぎ、卵、チーズ、緑黄色野菜など。

ビタミンC・・・イチゴ、柑きつ類、芋類、緑茶など。

ビタミンE・・・アーモンド、かぼちゃ、アボカド、サンマなど。

リコピン・・・ミニトマト、スイカ、赤パプリカ、柿など。

に多く含まれています。ただ、ビタミンCを多く含む食材でも、「ソラレン」という成分が含まれるオレンジやレモン、キュウリ、セロリなどは要注意。ソラレンには光毒性(日光に当たることで、シミや炎症などの肌トラブルが起こること)があり、一度にたくさん食べて紫外線を浴びるとシミができやすくなります。

また、アルコールを飲んだときや、体内にアルコールが残っているときも日焼けしやすくなりますので、屋外でビールを飲むときなどは注意が必要です。

 

春の紫外線対策、いかがだったでしょうか。暖かくなってきて、お出かけが楽しい季節、紫外線対策を怠らず、美肌をしっかりキープしましょう!