NGケアしていませんか?美肌のための「落とす」ケア

NGケアしていませんか?美肌のための「落とす」ケア

2018年5月9日

この記事の監修者
薬剤師・アロマセラピスト
三矢朝美 先生

普段、何気なく行っているクレンジングや洗顔ですが、実は肌のお手入れの中で、最も肌への負担が大きいステップです。だから、汗や皮脂の分泌が盛んになる夏に向けて、「落とす」お手入れを見直してみませんか。肌へのダメージを最小限に抑えながら不要なものをしっかりと落とし、美肌になる洗顔法をお教えします。

「落とす」ケアはなぜ大切?

仕事が遅くなって疲れて帰ってきたときや飲み会のあとなど、ついついメイクを落とさずに寝てしまったという方も多いと思います。しかし汚れたままの肌は、雑菌の温床!一日中メイクしていた肌には、化粧品以外にも、皮脂やホコリなどが付着しています。そういった様々な汚れを残したまま放置すると、メイクの油や皮脂が毛穴に詰まり雑菌が繁殖し、ニキビや肌荒れの原因に。汚れが毛穴に詰まっていると、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)が滞り、肌老化の原因にもなります。

また、夜だけでなく、朝の洗顔も大切です。朝の肌はメイク汚れなどがなく一見キレイに感じられますが、夜のスキンケアのクリームなどの油分や、寝ている間に分泌された皮脂や汗が付着しています。こうした油汚れをしっかり落とすには、朝も洗顔料を使って、きちんと洗顔をする必要があります。洗顔をすることで、肌がまっさらな状態になるので、スキンケアの浸透が高まります。過剰な皮脂分泌が抑えられたり、ターンオーバーが正常に行われて、肌の状態が安定します。

 

クレンジングのNGケア

肌にとって大切なステップであるクレンジング。間違ったお手入れをしていませんか。
以下のNG項目に当てはまる方は、クレンジング習慣を見直してみてください。

 

【NG①お風呂でメイク落とし】
お風呂でメイク落としをすると、お風呂場の湿気で洗浄力が落ちてしまいます。どうしてもお風呂場でメイクを落としたい場合は、お風呂場の湿度が上がる前に。湯船に入る前に行いましょう。濡れた手でのクレンジングも、洗浄力が低下しメイク落ちが悪くなるので、手の水分はしっかり拭いてから行いましょう。

また、すぐ落ちて楽だから、とシャワーで洗い流すのもNG。シャワーは水圧が強いので、皮脂を奪い過ぎたり、サッと流せてしまうので洗い残しの原因になります。洗い残しは、ニキビや肌荒れを招くので、蛇口から出るぬるま湯をすくって、手でやさしくすすぎましょう。

 

【NG②ゴシゴシメイク落とし】
濃いメイクをしっかり落としたいから、急いで落としたいからと強くこすると、摩擦によりくすんだり、小じわの原因になります。肌に刺激を与えないよう、手のひらではなく指の腹を使って、力を入れずにやさしく落としましょう。

 

【NG③ゆっくりメイク落とし】

しっかりメイクでもゴシゴシこすらず、ぬるま湯で丁寧に洗い流してほしいのですが、時間のかけすぎは逆効果。クレンジング剤がずっと肌の上にのっていると、乾燥や肌荒れの原因に。最後のすすぎまでを含めて、約1分以内で終わらせてください。
最近は、朝もクレンジングをするお手入れが注目されています。
朝クレンジングをすると、

・寝ている間に分泌された皮脂や汗を流す

・夜の美容液やクリームなどの油分を落とし、毛穴詰まりやくすみを防ぐ

・過剰な皮脂分泌を防ぎ、メイクがくずれにくくなる

などの効果が期待されます。

良いこと尽くめの朝クレンジングですが、クレンジング剤選びには注意が必要。クレンジングには油性のメイクを落とすための、界面活性剤が配合されていますが、界面活性剤には天然由来のものと、合成されたものの2種類あります。合成界面活性剤を使用したクレンジング剤は品質に差があり、汚れだけでなく、肌に必要な潤いまでを取り去ってしまう場合があります。朝クレンジングには、肌にやさしく刺激の少ない、天然由来の界面活性剤を使用したクレンジング剤を選びましょう。

 

洗顔のNGケア

 

洗顔は不要な皮脂や汚れ、老廃物を取り去り、肌をまっさらな状態にする大切なステップ。正しい洗顔が行われないと、次のステップのお手入れが効かない肌に。美肌のために、正しい洗顔を身につけましょう。

 

【NG①手を洗わずに洗顔】
洗顔をする前に、まずは手洗いを。汚れた手のまま洗顔をすると、その汚れが顔についてしまいます。朝の洗顔の際には、顔全体も軽くすすいで汚れを落としておきます。


【NG
②1日3回以上の洗顔】
特にこれから夏に向けて、汗や皮脂が気になる時期ですが、顔のベタつきが気になるからと1日に何度も洗顔を繰り返すことはNGです。洗いすぎることによって肌が乾燥から守ろうと、皮脂を過剰分泌してしまうので、余計ベタつきが気になることに。1日2回ほどにとどめて、肌に刺激を与え過ぎないようにしましょう。

 

【NG③冷たすぎる、または熱すぎる水】
すすぎの際の水の温度も注意が必要です。冷たい水は刺激が強く、皮膚が炎症を起こして赤くなってしまいます。また、冷たい水で血行が悪くなると、肌に栄養や酸素が送られず、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。逆に水の温度が高すぎると、肌に必要な皮脂や潤いも落としてしまい、乾燥肌やシワの原因になります。35℃前後のぬるま湯ですすぎましょう。

 

美肌のためのクレンジング&洗顔法

 

【クレンジング】

クレンジング剤には、様々なタイプがありますが、自身のメイクと肌質に合ったクレンジング選び、正しいクレンジング法を行うことが大切です。

<種類>
●クレンジングオイル
最も洗浄力が高い、オイルクレンジング。余分な皮脂やメイク汚れもしっかり落とすので、オイリー肌の方や、しっかりめのメイクを好む方向き。

●クレンジングシート
クレンジング成分がシートにしみ込んだタイプで、拭き取るだけでメイクが落とせます。肌への摩擦が強いので注意を。

●クレンジングジェル
ジェル状のテクスチャーがメイクを包み込み、するっと浮かび上がらせます。強くこすることなく、メイクを落とせます。

●クレンジングミルク
肌に一番刺激の少ないタイプのクレンジング。なめらかなテクスチャーで、肌に優しくなじみます。乾燥肌の方や、敏感肌の方向きのクレンジングです。

 

<クレンジング法>

①皮膚の薄い目元・唇は、ポイントメイク用のクレンジングを。

・コットンにポイントメイク用クレンジングをたっぷりと含ませます。

・コットンを目元・唇にのせ、1分ほど置きます。

・こすらないように、軽くメイクをぬぐいます。

②皮脂の多いTゾーンからクレンジングをのせる。

・Tゾーンにクレンジングをのせ、指の腹を使って、メイクになじませます。

・あごから頬にもクレンジングをのばし、くるくると円を描くようにやさしくなじませます。

ぬるま湯で、手早く洗い流す。

・冷水も温水も肌の潤いを奪い、乾燥肌やシワの原因となるので、35℃前後のぬるま湯で落としましょう。

・シャワーは肌への刺激が強いので、蛇口から出るぬるま湯がベスト。

 

【洗顔】

美肌のための洗顔料は、①たっぷりの泡がつくりやすいもの②うるおいを守って洗えるものが基本。「肌に刺激を与えない」ことをポイントに、自分の肌悩みに合わせた洗顔料を選びましょう。

 

<洗顔法>

①手を洗い、顔全体をぬるま湯で流す。

②洗顔料を泡立てネットなどでたっぷり泡立てる。

③Tゾーンに泡をのせ、泡を転がすように汚れとなじませる。

④あごから頬にかけて泡を広げ、軽くなじませる。

⑤目元、口元にも泡をのせ、汚れとなじませる。

⑥ぬるま湯を使って、素早く洗い流す。

⑦タオルで肌を軽く押さえるようにして、水を吸い取る。

 

正しいクレンジング&洗顔法は、素肌の機能を回復させ、その後に行うスキンケアの効果を高めてくれます。上から与える美容液やクリームに頼るのではなく、クレンジング&洗顔で、毎日汚れや老廃物を取り去り、ターンオーバーを正常な状態に保つことで健やかな美肌は育まれるのです。