大事なブーツにカビが生えた!カビの取り方と効果的な予防対策

大事なブーツにカビが生えた!カビの取り方と効果的な予防対策

寒くなると活躍するブーツですが、濡れたまま靴箱にしまったり、手入れを怠ったまま履かずにしばらく放置したりすると、気付いたらカビがちらほら…という経験はありませんか。いざ出かけようとしたときに、お気に入りのブーツにカビが生えていると、ショックですよね。一度カビが生えてしまうと、除去してもまたすぐにカビが繁殖してしまいます。

今回は、生えてしまったカビの除去方法と、カビ発生を未然に防ぐ日頃のケアについてご紹介します。

ブーツにカビが発生する原因と日頃の対策

カビ対策の前に、まずはカビの性質について知っておきましょう。カビが生える条件や増えやすい環境を理解して改善することが、発生防止の第一歩です。

 

  • ブーツにカビが生える原因

カビとひと口に言っても、その種類は多岐にわたり、一説には8万種類以上あるといわれています。日常生活の中でよく見るカビは、色で分類されており、黒カビ(クラドスポリウム)や青カビ(ペニシリウム)、赤カビ(フザリウム)、白カビ/コウジカビ(アスペルギルス)、ススカビ(アルテルナリア)などがあります。

 

カビは、温度や湿気が保たれ、栄養源がある場所を好みます。カビが活発になり増殖しやすい環境は、気温が20度~30度で、湿度が70%以上あるところです。そのため、湿度を60%以下に抑えると、発生する確率も低くなります

カビは衣類や靴だけでなく、プラスチックにも生えます。身の回りの多くのものがカビのエサになり得ます。

靴に付いた汚れは、カビの栄養源です。ブーツを置く玄関は通気性が悪く湿気が溜まりやすい上、外から持ち込まれる濡れた傘や靴からの湿気、靴に付いた汚れなどのために、カビの発生に最適な条件が揃っています。そのため、しっかりと対策を取らなければ、すぐにカビが発生してしまいます。

 

  • ブーツのカビ対策

カビ防止の対策は、靴の臭い対策にも効果的です。ブーツのカビを防ぐ具体的な方法をご紹介します。

 

・同じものばかり履かない

足は1日に両足で200ml程度の汗をかくといわれます。1日履いた靴の中はジメジメとしており、カビが好む環境になっています。帰宅後、ブーツを脱いだら、靴用の除湿剤を入れたり風通しのよい日陰で湿気を飛ばしたりしましょう。できれば、翌日は違う靴を履いて、一度履いた靴を休めさせるのが理想的です。

 

・脱いだら汚れなどを取り除く

脱いだブーツはすぐに汚れを取り除き、カビの栄養源を除去しましょう。特に、ホコリはカビの栄養になりやすいので注意が必要です。また、雨や雪の日に履いた靴は、表面の水分をさっと拭き取り、日陰でしっかりと乾燥させましょう。

 

・脱いだブーツをすぐに靴箱にしまわない

脱いだブーツは湿気がこもっており、汚れも多く付着しています。すぐに靴箱に入れると、その湿気や汚れも靴箱内にそのまま持ち込むことになるのでNGです。ほかの靴のカビ発生の原因にもなるため、汚れを取り除き、しばらく玄関で湿気を取り除いてから靴箱にしまいましょう。

 

・アルコール殺菌する

脱いだブーツは消毒用エタノール(アルコール)で殺菌すると効果的です。スプレーを使用するのもよいですが、できればウェットティッシュタイプでブーツの内側を拭くと、汚れも一緒に取り除けるので一石二鳥でしょう。

 

・靴箱の換気、除湿

靴を収納する靴箱も、換気や除湿が必要です。定期的に靴箱のふたを開放し、中の湿気を取り除きましょう。

また、年に一度は靴箱内に入っている靴をすべて出し、中をきれいに掃除して汚れを落としましょう。その際に消毒用エタノールで殺菌し、さらに防カビ剤や除湿剤を入れておくとカビが発生しにくい環境を維持できます。

 

「スムースレザー&スエード」素材別のお手入れ方法

すでに発生してしまったカビにはどのように対処すれば良いのでしょうか。ブーツによく利用される素材のスムースレザーとスエードについて、お手入れ方法をご紹介します。

 

  • カビ取り前の準備

カビ取りをするときは、屋外で風通しの良い場所で行いましょう。室内で行う場合は、必ず換気をします。掃除の際にカビの胞子が飛び散り、広がってしまうからです。カビの胞子を吸い込んでしまうと、体調悪化や病気につながるため、カビ取り作業の前は保護メガネやマスク、手袋などを身に着けて、万全の準備をしてから臨みましょう。

 

  • スムースレザー製

ウエス、またはコットンパフと皮革用のカビ取り剤を用意します。皮革用のカビ取り剤はエタノールが主成分ですが、消毒用のエタノールでは革が色落ちする可能性があるので、皮革用のものを使いましょう。

  1. 紐靴は、紐をほどいておく。
  2. カビ取り剤で湿らせたウエスで、カビが付いた箇所を拭く。このとき、カビが付いたウエスでカビがない箇所を拭かないように、ウエスは小まめに交換する。
  3. 再度、カビ取り剤で湿らせたきれいなウエスでブーツの表面全体を拭く。
  4. 風通しの良い日陰で、1~2日ブーツを立てた状態で陰干しする。
  5. 最後に、スムースレザー製の靴に通常行うプロセスで靴を磨いて完了。

 

  • スエード製

スエード用のブラシ、カビ取り剤(できたらスエード専用のもの)、ウエスを用意します。

  1. ブラシで汚れやカビを落とす。
  2. 除菌効果があるカビ取り剤をスプレーする。
  3. 乾いたウエスで軽く拭き、風通しのよい日陰で陰干しをする。

 

  • 注意点

スムースレザーとスエードの両方に共通する注意点として、カビが付いている状態で通常のクリームやクリーナーを塗り込むことは避けましょう。また、カビが付着している状態での水洗いもNGです。これらの方法は、カビの繁殖範囲が広がって被害が拡大する原因になります。

靴の外側だけでなく、内側や靴底もカビが発生します。カビ取り剤を染み込ませた清潔なウエスで、靴底もきれいにしておきましょう。

完全にカビを取り除くのが難しい箇所や高価なブーツの場合は、無理に除去しようとせずに専門業者に依頼したほうが良いでしょう。また、陰干ししたものを、さらにサドルソープを使って水洗いする方法もありますが、家庭では革の状態の見極めが難しいため、クリーニングを行っている靴修理店などの業者に依頼するのが安心です。

 

ブーツのカビを除去するグッズ

実際のカビ取り作業で、役立つグッズをご紹介します。所有している靴の素材や、玄関・靴箱周りの環境に応じて、必要なグッズをそろえておきましょう。

 

  • 防水スプレー

ブーツを履く前にあらかじめ防水スプレーをしておくと、革の表面に薄い保護膜を形成して雨や泥などの汚れをはじき、ホコリや油分の付着防止効果も期待できます。

スムースレザーとスエードの両方に使えるものや、汚れ防止に加えてツヤ出し効果があるものなど、さまざまなタイプのスプレーがあります。靴の材質や好みの仕上がりに応じて選びましょう。

 

  • カビ止め剤(カビ取り剤)

カビ止め剤は、靴箱や玄関などカビが発生しやすい場所にスプレーして、カビを防ぐことができます。エタノールが持つカビ除去の働きを維持しつつ、皮革の色落ちなどに配慮した靴用のカビ取り剤が市販されています。カビや汚れが落ちたあとのブーツにスプレーすると、カビ発生を防止できるカビ止め・防カビ剤もあります。カビ取りと防カビの両方の働きを持っていたり、消臭・脱臭効果が高かったりする製品もあるので、目的に応じて使い分けましょう。

また、微生物が出す抗菌物質でカビの発生を防ぐ製品や、場所を問わずに使いやすい防虫・防カビシートも便利でおすすめです。きれいにしたブーツに再度カビが発生しないように、カビ除去グッズは上手に活用しましょう。

 

  • 除湿剤

除湿剤は、カビ防止に欠かせないものの一つです。靴の中に入れたり靴箱の中に置いたりと、好みで使い分けましょう。また、備長炭や竹炭などを配合して消臭する製品や、薬剤の色や状態が変化することで吸湿効果のレベルを確認できるものなど、除湿以外の機能にもこだわった製品があります。

 

こまめなケアでお気に入りのブーツを大切に

こまめにブーツの手入れや靴箱の掃除をすることで、カビの発生を予防できます。ブーツにカビが生えてしまっても諦めずに、まずは自宅でできるカビの除去を実践してみてください。お気に入りのブーツを長く履き続けるために、カビ取りに役立つグッズを適切に活用しながらケアを行い、足元のおしゃれを楽しみましょう。

High heel boots