香水の正しいつけ方とは?濃度で変わる香水の種類と上手な香らせ方

香水の正しいつけ方とは?濃度で変わる香水の種類と上手な香らせ方

香水は、つけ方やつける場所によって香りが変わります。自分の好きな香りをおしゃれにまとっているつもりでも、周囲の人に不快な印象を与えているかもしれません。せっかくつけるなら、効果的に香水を活用しましょう。

今回は、香水のメリット・デメリットや種類、つける部位のポイントなどをご紹介します。正しい香水のつけ方を知って、ワンランク上の魅力的な演出を楽しみましょう。

知っておきたい香水のメリット・デメリット

香水は、つけ方次第でプラスにもマイナスにも作用します。香水の理想的な使い方を知っておきましょう。

  • 【メリット】女性を魅力的に演出する

香水のメリットは、女性を魅力的に演出することです。女性らしさや上品さを感じさせ、香りで自己アピールもできます。かわいらしさやセクシーさなど、香りによって自分が思い描く理想の姿を表現する人もいます。

また、好きな香りをつけると自分の心が落ち着くというリラックス効果もあります。

  • 【デメリット】周囲の人を不快にさせる場合も

一方で、周りの人を不快にさせることがあるというデメリットも忘れてはなりません。最近では「スメルハラスメント」という言葉もあるように、香りの種類や強さによっては相手に嫌な思いをさせることもあります。例えば、おいしいコーヒーを飲みたいと思って喫茶店に入ったのに、香水がきつい人が近くにいたら、コーヒーの香りや味は台無しになるでしょう。

このように、香水は良くも悪くも周囲に影響を与えます。TPO(時・場所・場合)をわきまえて正しくつけることが、香水を上手に使いこなす秘訣です。

濃度によって変わる香水の呼び名

香水は、エタノールの濃度の違いによって「オーデコロン」「オードトワレ」「オードパルファム」「パルファム」の4種類に分けられます。それぞれ香りの持続時間が異なるため、使用するシーンに合わせて選ぶと良いでしょう。

  • オーデコロン

エタノール濃度が1%~5%で、香りの持続時間は1~2時間と短めです。香りが最も弱いので軽いつけ心地が特徴です。製品の価格は比較的安く、香水初心者や強い香りを好まない人にも使いやすいでしょう。

  • オードトワレ

エタノール濃度が5%~10%で、香りの持続時間は2~5時間程度です。香りの濃さは製品によって感じ方が異なりますが、近くにいる人に気づかれる程度に香ります。

  • オードパルファム

エタノール濃度が10%~15%で香りの持続時間は5~12時間程度です。比較的しっかりとした存在感のある香りが漂います。香水をつけ慣れている人に向いています。

  • パルファム

もともと「香水」という言葉はパルファムを指すものでしたが、オーデコロンまでまとめて「香水」や「フレグランス」と呼ぶのが一般的です。

エタノール濃度は最も濃い15%~30%で、香りの持続時間は5~12時間です。少量でも長く香りが続き、価格帯が高額なものが多い傾向です。

 

時間によって変わる香りの構造とは

香水は、含まれているさまざまな成分が空気と混ざり合うことで、つけた直後から時間が経つごとに少しずつ香りが変化します。変わりゆく香りを感じるのも、香水の楽しみ方の一つです。

  • トップノート

香水をつけた直後から10分ほどの最初の香りをトップノートといいます。気体になりやすい成分により、強めではっきりとした香りが表れます。「香水の第一印象」とも呼ばれ、華やかに香りますが、長くは続きません。特に、柑橘系やグリーン系などの香りが強く出ます。

店頭に並ぶ香水のテスターではトップノートを感じるので、時間が経ってからの変化を知りたい場合はムエット(テスター用の紙)に吹き付けて持ち帰り、30分程度経ってからもう一度嗅いでみると良いでしょう。

  • ミドルノート

香水をつけてから30分~1時間ほど経過し、トップノートが落ち着く頃に香るのがミドルノートです。ミドルノートはその香水の主体となる香りで、調香師のこだわりを感じられるひと時です。

  • ラストノート

ミドルノートが緩やかに落ち着き、香水をつけてから3時間ほどして香り始めるのがラストノートです。香りの強さは衰えますが、持続性が高く、香水の余韻に浸ることができます。空気中に放たれるのが比較的遅いムスクやウッディ系の香料が中心です。

 

香水をつけるタイミングと適した部位

香水はとても繊細なものなので、つける部位やタイミングによって効果に大きな差が出てしまいます。では、どのようにつけるのが良いのでしょうか。

  • 香水をつけるタイミング

人と会うときは、ミドルノートが香り始めた頃がベストタイミングでしょう。トップノートは香りが強く、ラストノートは弱くてわかりづらいからです。香りを効果的にまとわせるなら、ミドルノートが香る時間帯から逆算して、人に会う30分前に香水をつけておきましょう。外出先などで待ち合わせの30分前につけるのが難しい場合は、アトマイザー(香水類を入れるスプレー付き携帯容器)に香水を入れて持ち歩くと便利です。

  • 香水をつけるのに適した部位

香水は、体のどこにつけても同じというわけではなく、つける部位を間違えると、良い香りを効果的に放つことができません。香水は基本的に、体温が高い部分につけると香りが強めに漂います。太い血管が通る脈打つところが良いとされていますが、首筋など顔に近い部分につけると、自分の香りが強すぎて気分が悪くなることがあるので注意しましょう。

弱めの香りは体温が高い部分につけ、強めの香りは下半身からほのかに香りを立たせるなど、つける場所で香りの強さを調整することもできます。これはメンズ用でもレディース用でも、同じ効果があります。

・軽めの香り(オーデコロン・オードトワレなど)

香りが弱い香水は、耳の後ろやうなじ、胸など体温が高い部分につけて、香りがよく放たれるようにします。ほんのり弱めに香らせたいときは、膝の裏や足首など下半身につけるのがおすすめです。

・少し強い香り(オードトワレ・オードパルファムなど)

やや香りが強い香水は、手首や腕、ひじの内側、ウエスト、腰回りなど、体温があまり高くなく、ほのかに香る部分につけましょう。胸元は体温が高く、香りが強くなりがちなので避けたほうが無難です。

・強い香り(強めのオードパルファム・パルファムなど)

強い香りが特徴の香水は、ひざ裏や足首など、ふわっと下から香り立つ部位につけます。上半身に多くつけると香りがより強くなってしまい、自分も香りで酔ってしまう可能性があるので避けましょう。

  • NGな部位

香水そのものは良い香りでも、ほかのニオイと混ざると逆効果です。そのため、体臭対策で香水を多く使うと、香水も悪臭になってしまいます。特に、汗をかきやすいわきの下や足の裏などはつけないようにし、おでこや頭皮も皮脂が多いので避けましょう。

また、直射日光があたる部分の肌に直接つけると、香水の成分と紫外線が反応して肌に影響を与え、シミになることがあります。服も同様に、香水と紫外線が反応してシミになってしまうことがあるため、裏地など見えない箇所につけましょう。コットンに香水をワンプッシュ染み込ませてポケットに入れておくという方法もあります。

  • 香水をつける際の注意点

香水は多種類の成分を混ぜて作られているため、時間とともに劣化します。本来の香りを保つためにも、使用期限は守りましょう。

また、ほかのニオイと混ざると逆効果になるように、異なる香水を同時につけてしまうと、どちらの香りの良い部分も打ち消し合ってしまいます。香りが弱くなってきたと感じたときでも、実際は自分が感じているよりも香りが残っているものです。つけ足す際は、少量ずつつけるようにしましょう。

 

香りはその人を印象づける

服やヘアスタイルで自分を表現するように、香りも上手に使えれば、おしゃれはますます楽しくなります。香水のタイプを知った上で、香りの変化や特徴を活かしながら効果的に使いこなしましょう。シーンや気分に合わせて香水を使い分け、自分をより魅力的に演出してみてはいかがでしょうか。